「正月太りが解消しない人」が陥る食と運動の盲点 体脂肪だけが増える食生活の落とし穴があった

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正月太りが解消されない!その理由は食事にあるかもしれません(写真:takeuchi masato/PIXTA)
テレビや雑誌などのメディアで健康情報を発信するトレーナーの坂詰真二さんが、疲れない体、引き締まった体、自信がもてる体をつくるメソッドを伝授する本シリーズ。今回は「正月太りから立ち直るための食とトレーニング」です。

若い頃は引き締まっていた体が、年々たるんで、気が付けば体重も増えて……。今年こそはダイエットをと、意気込んでいる方も多いでしょう。

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では、体脂肪、体重を減らすために、まずやるべきことは何でしょうか?

A 有酸素運動を始めること
B 主食の糖質を減らすこと
C 食事回数を増やすこと

摂取エネルギーと消費エネルギー

答えはCの「食事回数を増やすこと」です。

体脂肪は消費エネルギーを摂取エネルギーが上回り続けることで少しずつ増えていくわけですが、大抵、太ってしまう人は摂取エネルギーが多い傾向にあり、消費エネルギーが少ないわけではありません。ですから、運動で消費エネルギーを増やすより、食事を見直して摂取エネルギーを減らす必要があるのです。

また、主食の糖質を減らすのは、確かに短期的に効果はありますが、いつも摂っていたものを減らすことはストレスになります。しばらくは耐えられても、少しずつストレスが蓄積され、逆に食に対する欲求が高まって過食に走り、リバウンドを引き起こします。

ストレスなく体脂肪を減らすコツは、食事を減らすのではなく変えること。その最も有効な方法が食事回数を増やすことなのです。

1日のトータルの食事量が同じなら、1日2食よりも3食、3食より4食というように、食事回数を増やすほうが体脂肪はつきにくく、回数が少ないほど体脂肪はつきやすくなります。この理由についてご説明しましょう。

まず食事回数が少なければ、当然、1回で摂る食事量が多くなります。食事量が多ければ多いほど、摂った栄養は蓄積に回りやすくなります。供給が需要を上回って在庫が増えてしまうようなものです。

食事量が多ければ血糖値の上昇幅も大きくなり、栄養を細胞に取り込む指令を出すインスリンというホルモンの分泌量が多くなります。食事量が多ければインスリンの分泌量も増え、使われることなくあまった栄養が体脂肪として蓄積されることになるのです。

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