「運動してダイエット」が見落とす"不都合な真実" その反動で食欲が増し太ってしまうこともある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
運動の反動で食欲が増すことも!?結局「正しいダイエット」とは何なのでしょうか(写真:mits/PIXTA)
日々の疲れや身体の不調、どうすれば回復できるのか知りたくても、世の中には情報がありすぎて、何を見たらいいのかわからなくなってしまいます。そこで、疲労についての研究と、都内で疲労と睡眠に特化したクリニックの運営を行う医師の梶本修身氏が、100 冊の健康書のなかから「すごい回復法」を厳選した『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)を上梓。疲労回復や疲れにくい体づくりのメソッドを伝えています。
本稿では、疲労にも不健康にもつながる肥満を解消するための「正しいダイエット」について、同書より一部抜粋、編集のうえお届けします。
前回記事:「間食をしない人」はやせられない"超盲点な真実"

冷たい水を飲むだけでやせる?

1日2リットルの冷たい水を飲むだけで66キロカロリーを消費できる。知っていましたか? 冷蔵庫の温度と同じ4℃の水を飲めば、お腹のなかで体温と同程度にまで温まります。人間がポットになってせっせと温めているわけです。そのときにエネルギーが使われるということ。

ここでちょっと待ってください。「だから、温かい水よりも冷たい水を飲んだほうがお得ですよ」とはいえません。確かに、水を飲むだけでエネルギーを消費できるのはお得です。でも、冷たい水は交感神経を刺激しますから、健康にいいとはいえません。目先のメリットだけではなく、トータルで考えると、導き出される答えはちょっと変わってくるのです。

ダイエットのメソッドについても、そういう視点で見極める必要があります。

「ダイエットしよう!」と思い立ったとき、まず考えるのは食事を減らすことでしょうか。食べる量を減らせばやせる。それは事実です。

でも、現実はというと、その考え方では失敗する、と『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者で、フィットネストレーナーとして多くの人にダイエット指導をしてきた森拓郎さんはいいます。

次ページただ食べる量を減らしても、やせるのは難しい
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事