「39歳フリーアナウンサー」が駅前で応援するワケ 「朝チア」で一歩踏み出す勇気を応援したい
女性の目には、涙があふれていました。ぎゅっと握り返したその手の上に、ぽたぽたと私の涙もこぼれました。周りから見れば、「なんであの人たちは朝の駅前で、手を握り合って泣いているんだろう?」と思われたかもしれません。
そのときのことを思い出すだけで、感動しやすく、涙腺の弱い私は、またまた涙があふれそうになってしまいます。
こんなふうに私の応援を受け止めてくれる人がいるんだ、行き交うほとんどの人の目に留まらなくても、たった1人に応援が届くだけでも、こんなにも心が動くんだ、すごくうれしい。知らない人とでも心のコミュニケーションがとれるんだ、と思うようになりました。
「いいね」と言うだけで、応援になる
朝チアに出会うまでの私は、自分を不幸だと決めつけて、完全に腐っていました。
気持ちは後ろ向きで、すべてを周りのせいにしてばかりいたのです。ところが、ひょんなことから朝チアに出会い、駅前の路上に立つようになってから、多くの人と出会いました。道行く人たちは、みんな無口でも、それぞれの人生を、懸命に生きていることに気づかせてくれました。
応援は誰でもすることができます。立派な応援をしよう、と身構える必要はまったくありません。むしろ、気軽に、できるところから試してほしいと思います。応援するには、お金もユニフォームもポンポンもいりません。
応援は、大声で声援を送ったりすることだけを指すのではありません。
・悪口を言わないこと
・人にやさしくすること
・心に寄り添うこと
・「ありがとう」の気持ちを表すこと
・ただ黙って見守ること
こんなことも応援になるのです。
誰かを応援すると、オキシトシン(しあわせホルモン)が出て、しあわせな気持ちになり、心にも体にも、よい影響をもたらします。
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