何でも「途中で挫折する人」に欠けた決定的な知識 自分自身を動かす「モチベーションサイエンス」
ダイエットや禁煙、外国語学習、ジム通いなど、私たちは何かの目標を達成しようとして、ついつい途中で挫折してしまう。
しかし、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの心理学者で、モチベーションサイエンスの第一人者のアイエレット・フィッシュバックによると、誰でも簡単な方法で自らの「やる気」を自由自在にコントロールし、望む成果を得られるという。
今回、2月に刊行されたフィッシュバックの著書『科学的に証明された 自分を動かす方法』より、一部抜粋・編集のうえ、お届けする。
モチベーションは環境に左右される
モチベーションはどうすれば出せるのだろう? 一言で言うなら、答えは「環境を変えること」だ。
心理学者と社会学者と経済学者を一部屋に集めて議論させたとき、たった1つ彼らの意見が一致する真実があるとすれば、それはこの基本原理──行動を変えるためには、その行動が起きるシチュエーションを調整するほうがいい──ではないだろうか(それ以外はすべてのことについて徹底的に意見がぶつかるに違いない)。
この原理こそが行動科学の基盤であり、モチベーションサイエンスにおける多くの発見を支えている。
モチベーションサイエンス(動機づけ研究)は比較的新しく、ここ数十年間で台頭してきた学問分野だ。しかし、環境が人の成長に与える影響について世間の関心が高まり、近年では急速な勢いで拡大している。
モチベーションサイエンスで得られる知見を活用するのは、ほとんどの場合、他者を動かすという狙いがある。
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