他人の分まで食べる「食い尽くし系」3つの対応策 おかずをせがむ、家にある食べ物を食べ尽くす
2つ目は、食事の場でのちょっとした工夫だ。
「食い尽くし系」は、実は2019年頃からすでにSNS上で取り上げられているものの、身近に「食い尽くし系」の人がいて体験した人と、体験していない人とで認識にも差があるようだ。
そのため重要な問題である一方で、話題になっても忘れ去られてしまうことが多く、本当に困っている当事者への解決方法が、まだまだ周知されていない。食事の場で「食い尽くし系」の人に出会ってしまい、戸惑っている人も少なくないようだ。
家族の場合は冷蔵庫の中にあるモノを明示したり、全員が揃ってから食事することを徹底したり、それぞれの食事をあらかじめ小皿に盛るなど、対策はいくつかある。こうした対策をとることで、各々楽しく食事をとることができるだろう。
食育に「食い尽くし系」を組み込む
3つ目は、食育への組み込みだ。
食育とは、農林水産省によると「生きるうえでの基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、さまざまな経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」とされている。食育を推進するために2005年に制定されたのが、食育基本法である。
・食育基本法/農林水産省(サイトはこちらより)
食育基本法をもとにして、2021年3月31日に公表されたのが、第4次食育推進基本計画だ。2021年度から2025年度までの5年間の計画であり、ここでは共食の重要性も述べられている。
・第4次食育推進基本計画/農林水産省(サイトはこちらより)
「食い尽くし系」になる要因として、摂食障害や発達障害が挙げられることもあるが、その関連性がはっきり解き明かされているわけではない。何かしらの病気だけが主因ではないとすれば、食育でもカバーできるのではないだろうか。
共食=他人との食事の場においては、自分が食べられる分量を考えたり、相手のものを勝手に取らなかったり、同席者の気持ちをおもんぱかったりすることは、基本中の基本だ。
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