アンプティサッカー日本代表と両立、25歳の野望 「2つの顔を持って働く」がキャリアに与える影響

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ーー20代前半から半ばくらいの世代だと、職場で仕事を覚えるだけで精いっぱいな人も多いと思います。そんな中、金子さんはサッカー選手と研究者という「二つの顔」を持っている。全く違う領域の仕事を両立しているからこそ得られたものはありますか?

相乗効果を感じることはたくさんありますね。

例えば、先ほどお話しした、練習環境をつくるためにフットサルチームに粘り強くアプローチしてきた経験は、Sansanでの仕事にも生きています。

日々の業務では自動化エンジンのコーディングをしたり、APIを作ったりとコーディングに集中する日もある一方で、スキャン業務の現場を直接見に行くこともよくあります。

「ここはもう少し自動化できそうだね」「こんな業務フローにしたらうまくいくのでは」と現場担当者と話しながら、改善策を一緒に考えるようなこともやっています。

関係者と自ら積極的にコミュニケーションを取りながら、課題を抽出すること。しかも、長期にわたってトライアルアンドエラーを繰り返し、サービスを良くしていくような場面が多い研究開発だからこそ、サッカーで培った行動力や粘り強さが生きていると感じます。

また、Sansanでは勉強会が頻繁に開催されているんですが、学ぶ側として参加することはもちろん、自分で志願して「主催する側」に立つ経験もさせてもらっています。入社1年目からそんなふうに前のめりに仕事に取り組めているのは、アンプティサッカーで得た成功体験があるからだと思うんですよね。

(画像:エンジニアtype編集部)

あと、サッカーでは自分の強みをアピールしたり、さらに強化したりしていくことを意識的にやっているのですが、研究開発の現場でも同じだと感じます。

僕自身は「まだこれから」の段階ではありますが「このドメインは金子が一番詳しい」「金子に任せたら大丈夫」みたいな部分を、早い段階で確立できれば、研究開発者として一回り成長できるんじゃないかなと思います。

あとは、打ち込めるものが二つあることによって、生活のリズムが取りやすくなる効果があると思います。切り替えのスイッチがあることによって仕事もサッカーもメリハリをもって取り組む意識が出ますし、心をニュートラルに保ちやすいですね。

それぞれの世界で目標を持つことが大切

ーー「二つの顔」を持って働いていく上で、心掛けていることはありますか?

自分に対する言い訳はしないようにしています。

「アンプティサッカーの試合が近いから仕事はこの位にしておこう」とか「今日は仕事で疲れたからトレーニングはやめておこう」などと考えてしまうと、結局どちらも中途半端になってしまうからです。

そうならないためには、両方の世界できちんと目標を持つことが大切だと思います。

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