わが子に限って「冷静さを欠く親」が知らない3盲点 「俯瞰して観る」ために必要な考え方とコツ

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短い言葉ですが、この言葉の力を使って短期的視点ではなく、長期的視点に移動させることは実際に可能だと思っていますので、時折使ってみてください。

日常生活に「笑い」を取り入れる

3. 意識して心を楽しむ状態に持っていく〜笑い、ニコニコを日常に取り入れる

2022年は、悩みの程度が深く、深刻な状態にある方が少なくありませんでした。深刻になればなるほど、解決とは逆に進むこともあります。そして、そこには楽しさや笑いはありません。

確かに子育ては楽なことではありません。大変なことのほうが圧倒的に多いと思います。しかし、コロナ禍によるマクロ環境の不安定さ、さらに現代社会の情報過多による“情報酔い”によって、いつしか、その「大変さ」は「異常な大変さ」へと変わってしまう人もいました。

そのような場合は、解決法を論理的に話しても実践することは難しく、現実を変えるのは大変です。

そこで、筆者がお伝えしているのは、日常に「笑い」を入れてみてくださいということです。筆者が主催するカフェスタイル勉強会「Mama Café」では笑いが必ず起きるようにしています。爆笑の回もあったりします。なぜそのような雰囲気を作っているかといえば、笑いには硬直した体と心を緩める作用があるからです。このように緩むことによって自然体が生まれます。武道でも自然体がいちばん力を発揮できると言われます。

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自然体というお話をすると、「では子どもを見守ればいいんですね」という方もいます。確かに見守ることは大切ですが、眉間にシワを寄せながら見守る人がいます。そのような方には、筆者は「見守る」という言葉の前に枕詞をつけてみてくださいとお伝えしています。

「子どもを“ニコニコ”見守る」

常時、笑い、ニコニコでいることはなかなかできません。ですから時折入れていく感じです。「深刻な状態から解決に向かうことは難しく、笑顔やニコニコから事態が好転していく」ことを実際に体験された親御さんは少なくありません。日常生活に潤いをもたらす意味でも、ぜひ「笑い」を入れてみてください。

以上、2023年に心がけたい「子育て、家庭教育」3つのことについてお話ししてきました。これらすべてを実践するというよりも、「何か1つでも実践できれば」という感覚で取り組んでみてください。2023年は子育て観が変わってくると思います。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

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