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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

わが子に限って「冷静さを欠く親」が知らない3盲点 「俯瞰して観る」ために必要な考え方とコツ

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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山で例えると、地上と登山では景色が大きく異なって見えます。山も1合目、2合目……5合目と登るにしたがって、見える景色はさらに変わっていきます。頂上に立てば、もはや地上における細かいことはまったく見えません。「あの辺りに畑がある」とか「工場地帯になっている」など“ざっくり”見えるだけです。筆者はこれを俯瞰的な視点と考えています。

日々、目の前に子どもがいると “地上視点”で子どもが見えるため、「ダラダラしている」「片付けをやらない」「言葉遣いが気になる」など細かいことが気になります。さらに忙しいことやイライラすることがあると、子どものマイナス面がとくに目につきます。すると子どもに「指示、命令、脅迫、説得」をしてしまい事態が悪化することもあります。

ですから、視点を引き上げ、俯瞰的に観ることで細かいことを気にしなくなる状態になることをお勧めしています。

俯瞰的に観るための3つの提示

しかし、「そうは言われるものの、どうすれば俯瞰的に観ることができるようになるの?」と疑問に思うかもしれません。

確かに、そんな簡単に俯瞰的に観ることができれば誰も困りません。容易ではありませんが、筆者は次の3つを提示しています。

(1)イメージ化

山をイメージして、頂上からこの子を観たらどう見えるかイメージしてみます。そうすると視点がいったん引くため、些細なことから気持ちが離れ、俯瞰的になれることがあります。

(2)8割主義

“地上視点”のときは細かい部分がよく見えるがゆえに、完璧主義になりがちです。しかし冷静に考えてみると、完璧な状態を作ることは極めて難しく現実的でないことに気づきます。100%ということは何事もそもそもほぼ存在しないことを認識し、「だいたいでOK」と捉えると俯瞰的に見えたりします。もし8割も無理ということであれば、あえて6割、5割と意識を下げて、半分できていればOKを出していく方法もあります。

(3)同じような立場の人や経験者の話を聞く

同じ境遇の人や経験者の声を聞くことで、自分の子どもだけが特別な「点」として存在しているのではなく、ほかの子と同じ「面」として存在していると思うことができます。「面」として見えるとは、まさに俯瞰的視点だと考えています。

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【「自分の子だけ」と思い込んでいないか】

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