「メンタル強くする方法」多くの人が間違える理由 自分の弱さの中にこそ「新しい価値」がある
仕事で成果が出せなかった、試験に失敗した、あるいは大切な誰かを失った――苦しいとき、「もっと強くならなければいけない」と、自分を責める人も多いでしょう。しかし、「その人の本質は、強さにではなく、弱さにこそ宿る」と、ホスピス医の小澤竹俊さんは言います。苦しみを和らげ、メンタルを強くするためのヒントを、小澤さんの著書『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』より、一部抜粋、再編集してご紹介します。
メンタルを強くする必要はない
私たちは人生の中で、しばしば苦しみを味わいます。試験に失敗したり、失恋をしたり、出世競争やコンペで敗れたり、仕事で取り返しのつかないミスを犯したり、大切な人を失ったり……。
あるいは、「自分は正当な評価をされていない」「自分ばかりが損をしている」「自分は、こんなところにいるべき人間じゃない」といった不満や、不安を感じている人もいるかもしれません。
苦しみを抱えると、多くの人は「なぜ、自分がこんな目に遭わなければならないのか」と嘆いたり、「生きていたくない」と思いつめたり、特定の誰かや世の中を恨んだりします。
「こうなったのは、自分に力がないせいだ」「もっと強くならなければ」と、自分の弱さを責めたり、メンタルを強くしたいと思ったりするでしょう。
しかし、それはうまくいかないことが多いのではないでしょうか。
だからといって、あきらめる必要はありません。実は本当の強さは、自分の弱さのなかにこそあるからです。
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