「メンタル強くする方法」多くの人が間違える理由 自分の弱さの中にこそ「新しい価値」がある
セルフコンパッションでは、自分自身を大切な家族や友人のようにとらえることがすすめられています。人は、大事な人が悩んだり苦しんだりしているときには、優しい言葉や態度で接するはずです。
それと同じように、苦しみを抱えた自分、できるはずのことができない自分のことも否定せず、いたわり、丸ごと受け入れることがセルフコンパッションであり、自分の弱さを認め、受け入れることにもつながるのではないかと私は思います。
本当の強さに気づく9つの質問
具体的に、どのように自分をいたわればいいのでしょうか。ここでは、「ディグニティセラピー」を用いた方法をお伝えします。できれば、信頼できる人と会話形式で進めていくのがいのですが、答えをノートに書き出してもいいでしょう。
2.あなたのことで、大切な人に詳しく知ってほしいことや、特に憶えておいてほしいことがありますか。
3.これまでの人生であなたが果たしてきた役割(家族の中での役割、仕事での役割、社会的な役割など)の中で、あなたにとってもっとも大切な役割は、どの役割ですか。どうしてそれがあなたにとってそれほど大切なものなのですか。その~という役割では、どのような役割を果たすことができたと思いますか。
4.これまでやり遂げたことで、あなたにとって、もっとも重要なことはなんですか。もっとも誇りに思うのはどのようなことでしょうか。
5.あなたから、大切な人に伝えておかなければと感じていることや、もう一度時間をとって伝えたいことが、何か特別にありますか。
6.あなたの、大切な人に対する希望や夢にはどんなことがありますか。
7.あなたが人生から学んだことで、誰かに受け渡したいと思うことはありますか。大切な人へ受け渡したいアドバイスや指針にはどのようなものがありますか。
8.大切な人が将来に備えるうえで役立つように、伝えておきたい言葉や、指示などはありますか。
9.この手紙は(大切な人の手元に)ずっと残るものですが、ほかにも入れておきたいものはありますか。
ディグニティセラピーの目的の一つは、質問に答えることで、さまざまな記憶を掘り起こし、自分自身や自分の人生について考えるきっかけをつくることにあります。その過程で、自分が生きてきた意味に気づき、人生を肯定できるようになる方が少なくありません。
過去を丁寧に振り返り、自分自身が生きてきた意味や存在価値を発見すること。それはまぎれもなく、頑張って生きてきた自分をいたわることです。それができれば、心の強さを得て、人生に新たな価値を見つけることができるはずです。
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