VAIOスマホに「もう未来がなくなった」理由 <動画>経営陣が反省すべき2つの「体たらく」

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そしてもう1つは、最終的にVAIOというブランドを冠した製品を出しておきながら、発表に際し「あくまで日本通信の製品であり、VAIOが作ったわけではない」と強調したとされるVAIO側のスタンスだ。「もしそうなのであれば、ブランドを冠するなという話」(夏野氏)。

大変な反省が必要

「一度失われた信用を取り戻すのは、相当難しい。特にスマホの世界は競争が厳しくなっているので、こういった形でVAIOスマホが世に出てしまった以上、ブランドイメージを取り戻すのは至難の業だ」(夏野氏)。

昨年の会社設立時から、VAIOは「自由だ。変えよう」というコンセプトを掲げ、従来の印象にとらわれない柔軟で新しいブランドイメージの確立を志向している。ただ、今回の「VAIOフォン」に対する世間の反応を見ると、それが一筋縄では行きそうにないようにも思われる。

最後に夏野氏は、「経営陣には大変な反省が必要だと思う。これからきついと思いますよ」と話した。

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夏野 剛 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授

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なつの・たけし

早稲田大学政治経済学部卒業、東京ガス入社。米ペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクール卒(経営学修士)。NTTドコモでiモードの立ち上げに参画。執行役員マルチメディアサービス部長を務め、08年に退社。現在は慶應義塾大学政策メディア研究科特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、ぴあ、トランスコスモス、DLE、GREEの取締役を兼任。経産省所轄の未踏IT人材発掘・育成事業の統括プロジェクトマネージャー現任。ダボス会議で知られるWorld Economic Forum の“Global Agenda Council”メンバーでもある。


 

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