iPadを「ホワイトボード代わり」に活用するワザ リンクや保存した画像を自在に貼り付けられる

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対応モデルは、M1チップないしはM2チップを搭載したiPad AirやiPad Pro。サポートするディスプレーの解像度は6Kまでで、接続にはHDMIケーブルを用いる。iPadOS 16.2がインストールされたiPad Proと外部ディスプレーをHDMIケーブルでつなぐと、ステージマネージャを外部ディスプレーで使用するか、画面をミラーリングするのかの選択肢が表示される。ここで「ステージマネージャ」をタップすると、外部ディスプレー側にドックのみが表示されたiPadと同じホーム画面が現われる。

外部ディスプレーをiPad上部に配置。アプリが画面を行き来することもできる(筆者撮影)

外部ディスプレーを、どこに置くかは設定で変更できる。「設定」アプリの「画面表示と明るさ」を選択。外部ディスプレー接続時のみ、ここに「配置」という項目が表示される。ここをタップすると、iPad本体の画面を外部ディスプレーの上下左右どこに置くかを決めることができる。ドラッグで、iPadと書かれた画面を動かしていくだけで、操作方法はわかりやすい。

例えば、外部ディスプレーをiPadの上に置いた場合、カーソルをiPadの画面上まで持っていき、さらに上方向に移動させると外部ディスプレー側を操作操作できるようになる。

また、各アプリの上部に表示される「…」をクリックした際に表示されるメニューに、「ディスプレーに移動」(iPad側でクリックした場合)や「iPadに移動」(外部ディスプレー側でクリックした場合)が表示される。これを選ぶと、ディスプレーをまたいでアプリを移動させることができる。その他の操作方法は、iPadを単独で利用しているときと同じだ。

外部ディスプレー活用で、大半の仕事をiPadでこなせる

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筆者は、24インチのワイドディスプレーを使ったが、横幅が11インチのiPadより広くて使いやすい。横長にしたSafariとメールを置いておきながら、メモ帳を十分な大きさで表示し、サクサクとテキストを書いていくことができる。やはり、ステージマネージャを使うなら、画面は大きいほうがいい。

グラフィックスの処理能力を求められることもあり、M1、M2チップを搭載したiPadでしか利用できない機能だが、対応モデルを持っている人は、利用する価値が高い。Macに勝るとも劣らない、高い処理能力を生かすには、必須の機能といえるだろう。写真や動画を処理するためのアプリもサクサク動く。パソコンでしかできないことはまだまだ残っているが、外部ディスプレーを活用すれば、大半の仕事はiPadだけでこなせるようになるはずだ。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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