合計11浪!2人の反面教師が教える4大「受験NG」 「僕たちみたいになるな!」痛切に訴える失敗談

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濱井:その通りだと思います。

私は、9浪めでも1日15時間ぶっ続けで勉強していたので、あまり良くなかったですね。とにかく勉強していないと、今までやってきたことがムダになると思っていました。

NG3:「勉強すること」が目的になる

濱井:でも、9浪めで入った予備校で、合格までの指標を提示してもらえて希望が見えました。だから、10分の時間も惜しんで勉強したんですよね。

西岡 壱誠(にしおか いっせい)/現役東大生・ドラゴン桜2編集担当。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった(撮影:尾形文繁)

西岡:なるほど。ゴールが見えることはすごく大事ですね。

濱井:9浪めに入った予備校ではほぼ毎週テストがあり、実力を数字で出してくれました。それも科目ごとではなく、もっと細かい単元ごとです。

いまの実力と、志望校に必要なレベルの乖離が可視化されて、何を勉強すればそれが埋められるか、教えてもらえたのが大きいと思います。迷いなく勉強に打ち込めました。

西岡:余裕がなくなると、なんのために勉強しているのかわからなくなります。自分の自由時間を、とにかく勉強につぎ込む、その行為そのものが目的になってしまうんですよ。

濱井:わかります。最後の1年以外、私はずっとそんな感じでした。勉強すること自体が偉いから、勉強するんだということになってしまうんです。

西岡:余裕がないと「他の人よりも長く勉強すれば合格する」という感覚に陥りがちです。

かつては、それでもよかった。知識量を測る試験だったからです。でも最近は、知識ではなく、日本史なら史料読解など、覚えれば解けるというものではなくなってきました。だからこそ、「自分が何を勉強しているのか」を明確にすることが大事です。

濱井:過去問を解くのも、目的を明確にしているかどうかでだいぶ違いますよね。

西岡:過去問を解くなら、問題ごとの細かい点数対策も必要ですし、試験をマラソンに見立てて、ラップタイムを見ておくことも大事ですね。

例えば、第1問を12分で解いて、第2問に移り、8分で解く。9分かかったら、第3問の通過時間を考えて少しスピードを上げる。スポーツ選手がよくやるイメージトレーニングです。

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