合計11浪!2人の反面教師が教える4大「受験NG」 「僕たちみたいになるな!」痛切に訴える失敗談
濱井:そういったことを知っているだけでも、浪人生は有利です。現役生は、できるだけ経験者から直接話を聞いたほうがいいですが、生の受験の経験を発信している人のブログを探すのもいいですね。SNSでその界隈に所属して、情報を得るという方法もあります。
NG2:孤独になる
西岡:やっぱり人と話すことは大事ですね。1人で暗いメンタルのまま勉強しつづけると、うまくいきません。視野が狭いと、ケアレスミスをしてしまいます。
濱井:コロナで外に出たくない気持ちもわかりますが、ズームでつないで勉強するなど、1人にならないほうがいいですね。
西岡:1浪までの僕がそうだったんですが、10分の休み時間にまで勉強している子は、たいてい失敗します。10分友達と話すのか、単語帳を見るのか、勉強時間という意味では、そこに大差はありません。
「時間を惜しまなければ」という気持ちで勉強する必要はありますが、当時の僕のように、ずっと1人で勉強ばかりして食事もゼリー飲料で済ませるような感じだと、心の余裕がなくなってしまうんですよ。
僕は、東大志望の子に勉強を教えてきましたが、孤独な環境にいる子ほど、成績は伸びない。アドバイスが必要だと思って声をかけるのですが、実は、そういう子ほど話を聞いてくれません。
これには、明確な理由があります。うまくいかず、1人でアップアップしているから、人の話を聞き入れる余裕がないんですよ。だから、ますます距離が開いてしまうんです。
濱井:私は8浪までそうでした。人の話なんて全然聞きませんでしたよ。9浪めで、情報やノウハウを得ようと考えて都心の予備校に入りました。お金を払ったからには、全部聞こうと気持ちを切り替えました。
西岡:浪人すると「自分のやり方は間違っていたから、人の話を聞かないとだめだ」と気持ちが切り替わりますよね。
だから、人と話すこと。話すテーマは「勉強について」であるべきです。勉強の話題で他人と相談しあう時間があれば、客観視できて、情報交換できて、余裕もできて、一石三鳥です。