合計11浪!2人の反面教師が教える4大「受験NG」 「僕たちみたいになるな!」痛切に訴える失敗談
西岡:過去問は、直近2年間の出題傾向はそう変わりません。前年のものは早めに解いて、2年前のものは、あえて解かずにとっておく。そして、本番1週間前に、実際の答案用紙を用意して、制服を着て、実際の試験開始時刻にやってみるのがおすすめです。
NG4:志望校を下げる
西岡:この時期になると、模試の結果を見て、目標を下げて志望校を変える人もいますが、僕は、意味がないと思います。
例えば、国公立大の場合で、第1志望が東大、第2志望が北大だとします。「北大には絶対受かるから、東大を諦める」というならわかりますが、東大対策の勉強してきた人が、ランクを下げたからといって、傾向の違う北大の問題が解けるかは疑問です。
私立大の場合は、もっと意味がありません。志望校を下げても、自分の実力は上がりません。何校も受けられるのだから、滑り止めも受けつつ、第1志望も受ければいいんです。
濱井:本当にその通りです。私は自分で働いたお金を切り詰めて受験していたので、受験料がたいへんでした。
でも、ホテルではなくマンガ喫茶に泊まったりして節約してでも、第1志望をあきらめることだけはしませんでした。もちろん、受験前にマンガ喫茶に泊まるのは、言うまでもなく「NG中のNG」ですが。
西岡:今は無利子で受験料を貸し付けてくれる自治体もあります。入学したら返済が免除される仕組みもありますので、いちど調べてみてもいいかもしれません。
濱井:私の場合、退路を断って「目標は早稲田」しかありませんでした。
20代前半まで「自分は何をやってもできない人間だ」という思いを抱えていて、9浪もしたのは成功体験がないからではないか、受験で自己実現しようとしてきたんじゃないか……。志望校を下げて受かったところで、満足できるのかと考えていました。
西岡:わかります。後悔するか、しないか。力を出し切って落ちるなら、後悔しません。
濱井:今の私には、「自分はあのときに逃げなかった」という自負があります。周りにいくら「無理だ」と言われても、「何年かけても、自分が行きたい大学に行くしかない」と思い、実際それを達成しました。自分に自信が持てるようになりましたし、今後も、いろんなことを成し遂げられるという気持ちがあります。
(構成:泉美木蘭)
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