結婚条件は「ワクチン打たない人」47歳彼女の選択 理想の相手を見つけた人が絞り込んだ3条件

✎ 1〜 ✎ 225 ✎ 226 ✎ 227 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

かける言葉も浮かばないような不運続きだが、美香さん自身にも問題があった。収入が安定していない時期も趣味にお金を使いすぎてしまい、カード破産をした過去があるのだ。

「純二さんに話したら『ヤベーな』と笑われました。2月の後半には真剣交際を始めたのに成婚退会が夏にずれ込んだのは30万円ほどの成婚料を払うお金がなかったからです(笑)。彼からも『それぐらいのお金を貯められない人とは結婚できない』と言われて、習い事やサブスク(リプション)を一時的にすべてやめ、半年間かけて必死でお金を貯めました」

イソップ寓話『アリとキリギリス』の実写版のような話だが、純二さんのほうも決して「アリ」ではない。彼のエピソードは後述する。

弟の事故死も重なって、結婚どころじゃなくなった

子どもの頃から人並みに結婚願望があったという美香さんがなぜ結婚から遠のいていたのだろうか。原因の一つは「好きな仕事」に巡り合えた時期と結婚のチャンスが重なってしまったことだ。

「32歳までお付き合いしていた人の実家には入り浸っていたので、『いずれ結婚するだろう』と思っていました。プロポーズをされないままに時間が過ぎるうち、私はようやく念願の食品業界に入ることができました。食品の開発や試作をする仕事です。そうすると彼の束縛が強くなって、会社の飲み会に行くなとか言われるようになり、その流れで結婚を求められたものの逃げ腰になってしまいました。弟の事故死も重なって、結婚どころじゃなくなったのもあります」

その後、婚活パーティーなどにはときどき参加していたが、お付き合いする人ができても先に進もうとするたびに気が重くなってしまった。精神的な病気を患った母親の世話を父親とともにしていたからだ。他人にそういう「家庭の事情」を話したくないという気持ちが強かった。

「母が亡くなったのが去年の冬のことです。その約1カ月後に結婚相談所に入り、彼と出会うことができました。母の死が今回のご縁を引き寄せてくれたのだと思います」

次ページ婚活を本格化させた当初の「見栄と世間体」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事