アブラマシマシ注文する人が知らない残念な真実 糖質制限してもムダ?肥満になる「別の要因」

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脂質を欲するのは人間の本能というのは本当でしょうか(写真:Viktoriia/PIXTA)
「あぶら好きな人」というと、焼き肉や脂たっぷりのラーメンが大好きな男性を連想するでしょう。彼らの多くは、中年になるとお腹ぽっこり、血糖値や血圧が高くなってお医者さんに注意される、いわゆる「脂質中毒」です。しかし、じつは、普段から脂質を控えている、スリムな女性にも「脂質中毒」の人が増えていると、生活習慣病の予防と長年携わってきた岡部正医師は指摘します。「脂質中毒」とは何か、どんな健康リスクがあるのか。岡部医師の最新刊『脂質中毒』から一部引用・再構成してお届けします。

脂質中毒は自己責任ではない

みなさんは「脂質中毒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。あまり耳慣れない言葉かもしれません。しかし今、油や脂を必要以上に摂りすぎてしまう、止めたくても止められない、そんな脂質中毒になる人が増えているのです。すでに健康被害も続出しています。

脂質中毒に陥るとどうなるのか。がんによる死亡リスクと、脳梗塞、心筋梗塞などで死亡するリスクが、飛躍的に高まります。これはデータに顕著に表れています。さらに、あぶらを摂りすぎると肥満になりやすいので、ありとあらゆる病気の引き金になります。認知症になりやすいというデータもあります。

こんな厄介な中毒にはなりたくないですよね。しかし、脂質中毒のもっとも厄介な点は、中毒になっているのを自覚しづらいことなのです。

脂身たっぷりのステーキや、揚げ物を毎日たくさん食べるという方は、脂質中毒になっている危険性がもちろん高く、自身でもあぶらを摂りすぎているという自覚があると思います。

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