弱冠30歳の鷲崎一誠代表が、ここまでの顔ぶれを束ねている。
「慶應義塾大で野球をしましたが、試合に出場できず不完全燃焼でした。4年のときにカリフォルニアのウィンターリーグに参加して、野球をする楽しさ、喜びを実感していつかはこういうイベントをやりたいと思っていました。卒業後は、株式会社ファーストリテイリングに入社して店舗マネジメント部から商品計画部に移りGUなどのブランドの販売計画の企画立案をしていました。仕事は順調で、成果も出ていたのですが、入社したときから30歳手前で退社して起業すると決めていました。
選手ファーストで行こうと思っていますが、われわれも利益が出ないと継続性がなくなるので、収益も考えて事業計画を立てました。株式会社ジャパンリーグという運営会社も設立しました。いろいろな方のご協力をいただいていますが、社員は僕1人で、あとは業務委託的な契約で、筋肉質の経営をしようと思っています。
学生野球協会や大学野球連盟にもあいさつに行きましたが、いまのところ社会人と独立リーグなどの選手が中心です。またNPB球団も興味を示してくれました。僕は、ジャパンウィンターリーグに、選手だけでなく野球界のプロフェッショナルを集めたイベントにしたいと思います。本当にいいものがここにあるというようなものを作りたいんです。今年、しっかりやり切ることで、来年以降につなげたいと思います」
日本野球の「プラットホーム」になるか
筆者は今年、プロ、アマの多くの関係者から「鷲崎君が来たよ」という話を聞いた。この事業を始めるまでに彼が話をした関係者は驚くほど多い。そのうえで多くの賛同者を得て、周到に事業開始にこぎつけた。
ジャパンウィンターリーグは、今後、日本野球の「プラットホーム」になる可能性がある。選手だけでなく指導者、トレーナー、アナリスト、運動用具メーカー、計測機器メーカーなどが12月の沖縄に一堂に会して、さまざまなトライアルをする。若いトップとスタッフの今後に大きな可能性を感じた。
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