センバツ出場校「もやもや選考基準」が続く不可解 選考ガイドラインは導入されてもいまだ不透明

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選出されず、上村敏正監督のもとに集まる聖隷クリストファーの選手たち(写真:共同)

そろそろ野球シーズンも最終盤。高校野球では秋季地区大会が終了した。この大会で好成績を残した高校は来春のセンバツ高校野球(春の甲子園)への出場が有望視される。しかし「確定」したわけではない。

「第94回選抜高等学校野球大会」の選考で、昨年の秋季東海大会で準優勝した静岡県の聖隷クリストファー高が選出されず、同大会ベスト4の岐阜県、大垣日大高が選出されて物議をかもした。現地では署名運動も起こり、有識者からも異論を唱える声が続出した。さらには国会でもこの問題が取り上げられた。

【2022年11月17日12時38分追記】初出時、聖隷クリストファー高に関する一部記載に誤りがあったため、修正しました。

選考ガイドラインで何が変わったのか

これを受けて主催者の日本高野連と毎日新聞社は、「センバツ改革検討委員会」を立ち上げ、7月に「選抜高校野球大会選考ガイドライン」を発表した。

大要は以下のとおり。

1 秋季大会の試合結果と試合内容を、同程度の割合で総合的に評価する。
2 試合内容については、技術面だけでなく、野球に取り組む姿勢なども評価対象とする。
3 複数の学校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの地域から出場できるよう考慮する。
4 府県大会の結果は参考にするが、選考委員が視察する地区大会の内容を優先する。

従来の選考基準は、

1 大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合していること。
2 日本学生野球憲章の精神に違反しないもの。
3 校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもの。
4 技能については実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。
5 本大会はあくまで予選をもたないことを特色とする。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。

というものだったから、少しは具体化したような印象もあるが、選考委員の「主観」に多くをゆだねる選考の姿勢はほとんど変わっていない。

野球ファンからは「秋季大会を春の甲子園の予選にすれば、こんな問題は起こらないはずだ。なぜこんな持って回った仕組みにしているのだ」といった声が聞こえてくる。

次ページなぜ秋季大会を「春の予選」にしないのか?
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