「趣味のモノを捨てられない」その意外な深層心理 「好きで大事だから」だけではない保存する理由

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趣味のグッズをなかなか捨てられい……その背後にある深層心理がわかると、モノを整理しやすくなるかもしれません(写真:hellohello/PIXTA)
プラモデルやアイドルグッズ、洋服やスニーカー……人によって趣味は違うし、収集品もバラバラ。相手がモノに抱いている愛情を考えずに、パートナーに向かって「捨てれば」と口にして、大げんかした経験は誰もがあるでしょう。
相手を傷つけず、モノを整理するにはどうすればいいでしょうか。本書では、東大卒片づけコンサルタントの米田まりな氏が、溜め込みやすい「趣味の品」を簡単に整理・収納できるコツを紹介します(本稿は、『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』より抜粋・編集を加えたものです)。

愛情を注げる数には限度がある

物欲や収集欲の強弱には個人差があり、一概に「収集は悪」とは言えませんが、限度を超えたコレクションは家族に迷惑をかけてしまいます。ここでは、良いコレクションと悪いコレクションを見極める方法をいくつか紹介します。

「ダンバー数」という言葉を聞いたことはありますか?

イギリスの人類学者ロビン・ダンバーが「人は150人以上とは意味ある人間関係を結べない」と理論づけました(1993年)。現在はSNSの発達で、150人以上友人がいる方は少なくないでしょう。しかし年に1回以上、意味ある連絡を取り合う友人の数が150人を大きく超える人は、ごく一部ではないかと思われます。

モノとの向き合い方についても同じことが言えます。

年に1回以上手に触れ、愛情を注げるモノの数は、150点程度に絞られます。また、人が保有するアイテム数は1人あたり平均1500点と言われていますが、そのうち趣味に関するものが全体の10%程度という割合です。

趣味のアイテムを勝手に捨てるのはNGですが、家の収納スペースを占める趣味の品の増加を、野放しにするわけにはいきません。そんなパートナーには、溜め込んでいるコレクションを全て開示してもらい、特に大切なベスト150点を選んでもらいましょう。

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