国家転覆計画も…ドイツ悩ます「極右団体」の脅威 貴族の子孫や警察官、現役兵士など25人を逮捕

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(写真:picture alliance/アフロ)

その計画は、ドイツの国会議事堂を襲撃し、議員を逮捕し、首相を処刑するというものだった。ドイツ貴族の子孫が新たな国家元首となり、元極右の国会議員が国家的粛清の責任者となる。

クーデターが起きやすいように、電力網は破壊される。電力網を遮断して通信するための衛星電話もすでに購入されていた。

「デーX」に備えた一連の動きの1つ

これは、ドイツの検察当局と情報当局が水曜日、3000人の警察官と特殊部隊が全国に展開し、全国的な極右テロ組織と関係があると見られる150軒の家を家宅捜索し、25人の共謀者の容疑者を逮捕する前に計画していた内容だ。容疑者の中には、現役の兵士、エリート特殊部隊の元幹部、警察官、少なくとも2人の陸軍予備役が含まれていた。

押収されたものの中には、オラフ・ショルツ首相を含む、国外追放や処刑の対象となりうる敵とみなされた政治家18人の名前を含むリストもあったと、捜査に詳しい関係者はニューヨーク・タイムズ紙に語る(捜査について話す権限がないため匿名を要求している)。

これは、近年発見された、民主主義秩序が崩壊する日、彼らが「デーX」と呼ぶ日に備えた、過激派ネットワークによる一連の計画の最新のものだ。

ドイツ議会の情報監視委員会のメンバーであるコンスタンチン・フォン・ノッツ議員は、「このような細胞が『デーX』を計画しているケースは今回が初めてではない」と話す。「こういうケースは山ほどあり、問題はそれらがどの程度まで関連しているかということだ」。

このような攻撃を実行する能力がどの程度あったのか、また、計画実行にどの程度近づいていたのかは不明である。一部の情報当局者によると、このグループは攻撃を開始することを目標としていた日に2度失敗している。しかし、逮捕された者の多くは重武装していることが知られており、検察は、この計画はドイツの戦後史の中で最も大胆なもので、国家の中枢を直接狙ったものであろうと述べている。

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