国家転覆計画も…ドイツ悩ます「極右団体」の脅威 貴族の子孫や警察官、現役兵士など25人を逮捕
連邦検察官のペーター・フランクは水曜日、「軍事部門は、まだ設立されていない『国土安全保障会社』からなる新しいドイツ軍を構築する考えだった」と話す。軍部のメンバーは、連邦軍でも活動していたという。
検察によると、同団体は暴力の行使も念頭に入れていたという。「団体のメンバーは、この目標は軍事的手段と国家代表に対する暴力によってのみ達成されると認識していた」と検察の声明は付け加えている。「これには殺人の委託も含まれていた」。
浮き彫りになった問題
今年、警察当局が阻止した政府高官に対する陰謀は、これが初めてではない。4月には、カール・ラウターバッハ保健相の誘拐と全国的な停電を企てていた4人が逮捕された。警察によると、容疑者はライヒスビュルガー運動や反ワクチン運動と関係があったという。
水曜日に明らかになった計画では、昨年まで議員をしていたAfDのメンバー、ビルギット・マルザック・ヴィンケマンが、クーデター後の体制でグループの法相に指名されていた。
このことは、ドイツの機関が内部からの極右の脅威と戦おうとする際に直面する課題のいくつかを浮き彫りにしている。マルザック・ヴィンケマンは10月、極右的な考えを持っているとする複数の地方司法当局の抗議にもかかわらず、司法委員会からベルリンの裁判官の地位を維持することを認められたばかりだ。
ドイツの新聞「デア・シュピーゲル」は、同氏がテレグラムに「WWG1WGA」というスローガンを使って定期的に投稿していたと報じた。これは、Qアノンのスローガン「Where we go one, we go all」の略である。デア・シュピーゲルによると、同氏は質問を受けた後、その投稿を削除している。
だが、司法当局の内部審査によると、このソーシャルメディアへの投稿は、同氏を失脚させるに十分な証拠とはみなされなかった。