家計を全公開!外資系コンサルの「貯金術」 貯められない人間が、7年間で劇的進化

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例えば、今回のお伝えしている現状の把握がある程度できたら、お金を増やす方策を考え実行していくことになります。その際に、貯金体質のスキルの項目で資産運用の経験がまったくないのに、1年の投資で現在の貯金を1・5倍にする方策を立てているとしたら、それはそもそも無理です。7項目の中には改善に時間がかかるものも多いので、貯金をしながら少しずつ整えて行けば良いでしょう。

家計簿でお金が貯まらない理由を解明せよ

いよいよ、次の現状把握は家計簿です。昨今、ただつけるだけの家計簿が“蔓延”しています。家計簿はつけるだけではその効果を十分に発揮できません。ビジネスにおいて、データを集めただけでは何も現状を変られないのと同じです。しっかりと分析して改善策を打たなければ最大の効果を発揮することはできないのです。

分析といっても難しく考える必要はありません。家計簿の支出項目を金額の大きい順に並べるだけでも良いのです。

このケースでは、住居費と食費の改善が有効だということがわかります。

また、あなた自身の家計簿のデータを、他の家庭のデータと比較することで改善ポイントを探る分析も有効です。比較用の世帯年収別の支出データは、総務省が無料公開している「家計調査」で見ることができます。こちらも上記の当方の家計をベースに比較結果を見てみましょう(比較しやすいように一部項目の括りを変更しています)。

 数年をかけて引き締めてきた家計ですので、ほとんどの項目で類似世帯年収の平均支出を大幅に下回っています。唯一、住居費が高い値となっていますので、改善ポイントはここにあると考えます。これは先の金額順に並べた結果と合わせて考えても見直して良い項目だと判断できます。

家計簿に分析は欠かせませんが、高度である必要はありません。まずは、金額順に並べる、同程度の収入がある世帯の支出と比較するなどの簡単な分析からはじめてみましょう。

 次回は、コンサルスキルでお金を貯める「最短ルート」について取り上げます。

浜口 和也 元外資系コンサルタント

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はまぐち かずや / Kazuya Hamaguchi

1979年生まれ。東京工業大学大学院を卒業後、銀行を母体とした日系コンサルティング会社と大手外資系コンサルティングファームに勤務。経営計画の策定や新規事業開発をはじめとした幅広い分野でのコンサルティングに従事した後、事業会社へ転職してマネージャー職を務める。
社会人一年目は400万円を超える借金状態であったが、結婚を機に沖縄移住を決意して妻と二人三脚で貯金を開始。コンサルティングスキルであるロジカルシンキングとビジネスフレームワークを使い、ムリ・ムダ・ムラのない最大効率での貯金方法を構築した。
2014年3月より自身の収入や家計簿、貯金額などを記したブログ「元外資系コンサルタントの貯金生活」を公開し、ネット上での人気を博す。10年で1億円の目標をたて、7年目で7000万円の貯金を達成。現在も長期貯金計画を遂行中。

ブログ「元外資系コンサルタントの貯金生活」
 

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