家計を全公開!外資系コンサルの「貯金術」 貯められない人間が、7年間で劇的進化

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<貯金体質のチェック>
①戦略:目標額を貯めるための具体的な戦略があるか
②組織:どんな体制(一人?夫婦?親子?)で貯金に臨むのか
③システム:貯金生活(収入・支出・資産)を管理する仕組みは整っているか
④価値観:貯金生活を送る中で目指すものは明確か
⑤スキル:資産運用や節約など貯金に関係する知識や経験は十分か
⑥人材:自分を含めどんな人材が何人いるか
⑦スタイル:貯金生活のルールは決まっているか

これは筆者が貯金生活をはじめるにあたって使った貯金体質のチェック項目です。マッキンゼー・アンド・カンパニーで考えられた「7S」というフレームワークをベースとしています。

世の中にある貯金体質への改善を謡っている書籍やWEBコンテンツの多くは、

「残ったお金を貯金するやり方はダメ。毎月一定額を貯金しましょう」

「貯金は引き出してはならない」

「貯めっぱなしではなく運用方法を学び資産運用しましょう」

といった細部の具体的な行動の話です。これでは貯金を実施して行く上で、どんな能力や仕組みが足りていないのか体系的に把握できません。そこで戦略を実現するためにどのくらい体制が整っているかを判断するためのフレームワークを用いて整理することにしました。貯金生活を始めた7年前の筆者のチェック結果の概要は次の通りです。

貯金を本格的に始めようとした頃のチェック結果なので、ほとんど何もできていない状況です。若干、恥ずかしい情報ですが実際のデータを公開させていただきました。つまり、筆者もはじめは相当レベルの低い状態から貯金を開始したということです。

7S全ての項目が揃っていないと貯金生活が上手く行かないというわけではありません。むしろ全ての項目が満たされるのを待っていては、いつまでたっても貯金を進められません。あくまでの自分にどんな要素が不足しているのかを認識するための確認であり、今後、お金を貯めようとする際の起点の整理です。

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