大学生の就職活動は年々早期化が進み、大学3年生の夏のインターンシップ(就業体験)に積極的に参加する人も少なくない。企業は優秀な学生との接点を持つため、イベントなどを早期から実施するようになった。
そうした状況のなか、学生が興味を持っている会社はどこなのか? 11月20日配信記事「早期に動く就活生が選ぶ『就職人気トップ150社』」では、いち早く動き出す就活生が選んだ人気企業ランキングを紹介した。今回はその属性別(男・女・文・理)のランキングを作成した。
データは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしている。同社運営の就職サイト「ブンナビ!」に登録する、2024年春入社希望の会員(現大学3年生、現大学院1年生)が調査対象だ。今回は登録会員のうち8472人から回答を得た。
伊藤忠商事はどの属性からも人気
男子学生のランキングは、1位伊藤忠商事、2位三菱商事、3位ソニーという順になっている。総合ランキングと同様に総合商社は人気で、4社がトップ10に入った。4位日本生命保険や5位東京海上日動火災といった保険大手も安定した人気を保っている。
女子学生のランキングでも伊藤忠商事が1位になった。20時以降の残業原則禁止や朝型勤務推進など、積極的な働き方改革で知られている。3位の明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)は総合ランキングの13位と比べて大きく順位を上げており、9位のソニーミュージックグループ(総合ランキング17位)も女子学生から人気のようだ。
文系学生のランキングは総合ランキングと似た傾向で、トップ10に入った企業の顔ぶれはほとんど同じだったが、ソフトウェア開発などを展開するIT企業は総合より順位を下げている。
理系学生のランキングは1位がソニー。祖業のエレキ事業だけでなく、ゲーム事業や映画事業など幅広く手がけ、全社員対象の在宅勤務制度やコアタイムなしフレックスタイム勤務制度の導入など、コロナ禍の新しい働き方にも柔軟に対応している。こうした面でも支持されているのかもしれない。ほかにも3位NTTデータ、4位味の素など、総合ランキングでトップ10に入らなかった企業が大きく順位を上げた。グーグルやアマゾンジャパンといったIT企業も上位に並び、理系人材のニーズが高い企業が目立った。
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