就職活動が早期化する中、就活生は「どの業界に行きたいか」「自分に合う仕事は何か」を早い段階から考えることになる。これまでに掲載の「早期に動く就活生が選ぶ『就職人気トップ150社』」「男子・女子学生が選んだ『就職人気ランキング』」に続いて、今回はいち早く動き出す就活生らによる業界別ランキングを紹介する。
データは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしている。同社運営の就職サイト「ブンナビ!」に登録する、2024年春入社希望の会員(現大学3年生、現大学院1年生)が調査対象だ。今回は登録会員のうち8472人から回答を得た。
就活生に人気の企業の傾向は?
金融業界の1位は日本生命保険(総合3位)、2位は大和証券グループ(総合4位)、3位東京海上日動火災(総合7位)という順になった。総合ランキングで上位の企業がここでも存在感を放っている。一方、メガバンクは店舗の統廃合など効率化を進め採用を絞り込んでいる影響か、保険や証券の上位企業ほど就活生からの票が入らず、三井住友銀行は13位、三菱UFJ銀行は16位という結果になっている。
マスコミは、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズがトップに入った。2位はジェイアール東日本企画(総合15位)で、広告代理店が上位を占めている。だが、広告代理店の最大手である電通は、13位にとどまっており、2015年に起きた女性社員の過労死事件のイメージが尾を引いているのかもしれない。
商社は総合で1位の伊藤忠商事がここでもトップに。20時以降の残業原則禁止や朝型勤務推進などの取り組みで知られ、働きやすい会社という印象を就活生に与えている。2位は三菱商事(総合2位)、3位は丸紅(総合9位)となり、総合商社は根強い人気を獲得していることがわかる。
ランキング表ではほかにも、「通信・IT・ソフトウェア」「自動車・機械・電気機器」「食品」「化学」「流通」「不動産」「建設・住宅」「旅客(航空・鉄道)」「シンクタンク・調査・コンサルタント」「レストラン・フード」の分類でまとめている。ランキング上位に入った企業はどこか見ていこう。
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