シトロエン新EVのクセがすごい非常識デザイン 一見フシギな外観は機能を突き詰めた結果

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では具体的にどう軽量化するのか? その一例として、ボンネットやルーフ、リアのピックアップベッドに使用されたパネルがある。

リサイクル段ボールをグラスファイバー製の補強パネルで挟んだ構造で、防水性や耐久性を高めるためのコーティングが施されている。開発には化学メーカーの大手BASF社と手を組んだ。

配線を廃しインテリアもシンプルに

(写真:OCEANS編集部)

また通常ドアの内側に備わるスピーカーやそれに付随する配線等を廃し、窓を手動の跳ね上げ式にすることでパワーウインドウのモーターまで廃している。

さらにインテリアについては「ボタンやダイヤル、スクリーンなど、本当に必要なものはいくつあるでしょうか?」と、徹底的にシンプルに。

結果「同クラスのコンパクトハッチバックがダッシュボードとセンターコンソールに約75個の部品を使うのに対し、オリはわずか34個の部品」にした。

けれど、ボタンやダイヤルがないから不便になる、では本末転倒。そこでシトロエンはユーザーの持っているスマートフォンを、車内の大事なデバイスとして利用することにした。

カーナビはスマホのナビアプリを使えばいいし、オーディオもスマホを活用。先述したように、ドアにはスピーカーがないけれど、インパネにBluetoothスピーカーを装着できるようにしている。

(写真:OCEANS編集部)

しかもこのスピーカー、リアのベッド(荷台)に用意されているフックにかければ、野外でも音楽を楽しむことができると一石二鳥。

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