シトロエン新EVのクセがすごい非常識デザイン 一見フシギな外観は機能を突き詰めた結果
といっても航続距離を延ばすにはバッテリーをたくさん積む必要があり、その分車は重くなる。そんな二律背反をどう解決するのか?
その解決策の1つが、徹底した軽量化と最高速度を110km/hに制限して、必要最小限のバッテリーで最大限のエネルギー効率を得るという速度制限。街乗り中心だから110km/hでいいじゃん、というわけだ。
そもそも軽自動車規格なんてないフランス生まれだから、サクラより大きい。全長4.20m×全幅1.90m×全高1.65m。それでサクラ並みの重さにするってことだから、実現するには相当のダイエットが必要になる。
しかしこれらの数値は“コンセプトカーだからいい加減に出している”ってわけじゃない。
むしろシトロエンは、往年の欧州車ファン同様「昔の車って小さくて軽くて、よかったよね」と思っていたようだ。
軽量化と環境保全のための、徹底的な自問自答
同社によれば1970年代のファミリーカーは車重が800kgで、全長は3.7m、全幅1.6m程度が一般的だったという。
それが現在では「1200kgを超え、全長4.3m以上、全幅1.8m以上。中には2500kgを超えるものも」と言う。
そんな大きなモノが1日の95%を駐車場で過ごし、80%が1人での移動で使用されている、としたうえで「それが地球環境保全につながるのか?」と訴える。