圧倒的に売るトップ営業はここまで徹底している 有力5社のエースが語る、泥臭くも輝く現場の醍醐味

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サントリーフーズ、野村証券、バンダイ、富士通、三井物産という業種を超えた5社のエース社員が語り合った
サントリーフーズ、野村証券、バンダイ、富士通、三井物産という業種を超えた5社のエース社員が語り合った(撮影:尾形文繁)
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「営業」に対する誤解は根強い、と思う。就活生たちと接していると、「営業だけはやりたくない」という声が昔も今もあがる。ドラマや漫画で描かれる、顧客や上司にペコペコする姿、あるいは高圧的に押し売りをする姿が刷り込まれているのだろう。そんな営業担当者は、今どき絶滅危惧種なのに。
とはいえ、たしかにテックの時代となり、営業担当に光が当たりにくい時代になっているとも思う。実際「できるビジネスパーソン」特集などで登場するのはエンジニアやプランナーが中心となり、営業担当を見かける機会は減ったと感じる。
だからこそ、私は世に問いたい。日本企業の営業担当の底力を。 読者の皆さんの中にも、営業担当者は多数いることだろう。日本の営業のスゴさを世に伝えるために、就活生にも営業のことを少しでも理解を深めてもらうために、私は2015年5月に有力企業で活躍する20代~30代前半のトップ営業担当者に集まってもらい、座談会を開いた。(「一流企業のトップ営業はここまで徹底する」2015年5月18日配信など3本)
それから7年半。この間にコロナ禍に突入してから2年半余りが過ぎた。ビジネスの最前線の現場、営業職の働き方はどのように変化したのか? トップ営業のあり方、生き様を再びお伝えしたい。今回はサントリーフーズ、野村証券、バンダイ、富士通、三井物産という業種を超えた5社のエース社員が語り合った。前後編でお届けする。前編はそれぞれの営業武勇伝をもとに、今、営業に求められる力を考える。

買い物をエンタメ化し、バズらせる挑戦

常見陽平(以下、常見):5社とも挑戦、創造などのキーワードをパーパス、ビジョンなどに掲げており、魂は似ているのではないかとも思います。皆さんなぜこの道に足を踏み入れることに?

野村証券 宇治 崇之さん
野村証券の宇治崇之さん(撮影:尾形文繁)

野村証券 宇治崇之(以下、宇治):いろいろな人から「野村証券だったら成長できるぞ」と言われていて実際に社員の方々にお会いしたら、皆さんいきいきと楽しそうに働いていて、すごくカッコよく見えたんですね。話を聞いても、お客様のことを思っていて。野村証券に出会ってから惚れ込んでしまって、単独第一志望でした。他の会社の面接でも野村証券が第一志望ですと言ってしまうくらいでした。入社してからも会社が大好きで、当初のイメージはいまでも変わらないです。

常見:野村証券さんには「顧客と共に栄える」という言葉がありますよね。創業の精神である「顧客第一の精神」が、今も変わらず受け継がれている証しですね。

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