「働き方改革」論戦は、「正直、公正」だったのか
常見陽平(以下 常見):「正直、公正、石破茂」というスローガンが話題となっています。この言葉の真意は何ですか。
石破茂(以下 石破):政治は、そうありたいとずっと思ってきました。「当てつけ」という意識はなくて。自分が今日一日、正直だったか、公正だったか。反省することがいっぱいある。私は誰に正直でありたいのか? それは、国民に対してなのだろうと思っています。安倍さんがどうこうという話ではないのです。
常見:メディアも対立をあおっていますよね。当てつけだととらえる前に、まずは決意表明ととらえるべきではないかと。
一方、私は「働き方改革」関連法案の審議は、正直、公正じゃないと感じました。安倍首相や加藤勝信厚生労働相の説明はそうなっていたのかと疑問に思いました。裁量労働制のデータをめぐる問題がありましたし、高度プロフェッショナル制度に関する調査も不十分だったと思います。


















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