圧倒的に売るトップ営業はここまで徹底している 有力5社のエースが語る､泥臭くも輝く現場の醍醐味

サントリーフーズの内藤傑さん（撮影：尾形文繁）

サントリーフーズ 内藤傑（以下、内藤）：社会人になったらやはり営業をしたいなと考えていました。じゃあ営業として何を売るか。せっかくなら多くの人の生活を良くするようなもので、小さな幸せを届けたい。そう思って街中で道行く人々を観察してみたら、人々がいちばん多く手に持っているのは携帯電話、次が手に持っていたり鞄から出ていたりした飲料だったんです。

三井物産 謝博美（以下、謝）：やはりグローバルに活躍できることは第一でした。経済学部の金融ゼミに入っていたので、まわりの友達はほとんどが金融機関、なかでも外資系に行ったんですが、私だけ商社に入りました。実際に「物」を自分で扱って、商売をつくる、わかりやすい形で経済を根幹から支える、というほうが自分に合っているなと思いました。

学びを強制される場に入りたかった

富士通 今井莉穂（以下、今井）：「今後ITが絶対に来る！」と思いつつ、自身は非常にアナログな人間でして。そういう業界に入らないときっと勉強しないから、学びを強制される場に入りたかったというのが大きな理由です。でもむしろ、アナログな私だからこそ、「こういうふうにやったら使いたくなる」「ここはこんなボタンだとわからないよ」といった、非デジタルならではの視点を逆に活かしています。

バンダイの佐藤祐輔さん（撮影：尾形文繁）

バンダイ 佐藤祐輔（以下、佐藤）：僕がバンダイに入社したのは仮面ライダーが好きだったからです！ 入社5年目でトイザらス様担当に抜擢された時に、やはりエンタメ企業として、大好きな仮面ライダーで何かおもしろいことができないかな、と考えました。

常見：元バンダイ社員として驚いています。入社5年目でトイザらスさんを担当するのは、抜擢中の抜擢。まさにエースですよ。

佐藤：営業配属になってから、うるさく言い続けた結果ですね（笑）。自分は5年目でトイザらス様の担当をやりますと上司に宣言して、それから毎年人事異動シーズンには、要望を出し続けました。「若手に任せるのは早い」という考えもあったようですが、ついに実現しました。

トイザらス様のイメージキャラクターはキリンです。あのキリンと仮面ライダーのコラボができないか、と。トイザらス様限定の、キリンをモチーフにした仮面ライダー関連アイテムを企画しました。しかもそれは「仮面ライダーのベルトを巻き付けてきたら買える」という条件をつけて、売り場をバズらせよう、と。