104歳で働く「沖縄のおばあ」に見る健康長寿の極意 沖縄の人が100歳まで生きる確率はアメリカ人の3倍

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デンマークの双子を研究した有名なデータをもとに科学が突き止めたところでは、長寿の要因のうち遺伝子に左右されるのはわずか25パーセントで、あとの75パーセントはライフスタイルや日常生活で選択する習慣に関わっているという。

とすれば、もし私たちがライフスタイルを最適の状態に保つことができれば、生物的な限界のなかで最長の平均余命を満喫できるはずだ。

世界の長寿地域「ブルーゾーン」5カ所

世界的に認められた長寿のホットスポットであるブルーゾーンはこの5カ所だ。

・イタリア・サルデーニャ島のバルバギア地方
・日本の沖縄
・アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ
・中米コスタリカのニコジャ半島
・ギリシャのイカリア島

これら5つの地域はそれぞれ文化が違い、長寿への道程も異なっていた。

『The Blue Zones(ブルーゾーン) 2nd Edition(セカンドエディション)』(祥伝社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

世界のブルーゾーンには、何世紀あるいは数千年にわたって培われてきた人類の体験が隠されている。

人々が何を食べ、どのような形で隣人たちと付き合い、ストレスを発散させ、自分たちの気分を癒やし、病を退けてきたのか。どのような世界観を持っていれば長寿が実現できるのか──。ブルーゾーンには長い年月をかけて育まれた文化がある。自然の環境が種の生存を淘汰するのと同じように、彼らの文化が住民たちの長寿を醸成してきたに違いない。

これらの地域の文化から学ぶためには、住民たちの生きざまに、謙虚に耳を傾ける必要がある。

あなたも、耳を傾けてみようという気持ちになっているのではないだろうか。もし、そうならば、これからのブルーゾーンの旅が、あなたの人生を根本から変えるかもしれない。自分自身の将来がどうなるのかは、だれにもわからないのだから。

ダン・ビュイトナー 研究者、探検家、作家

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だん・びゅいとなー / Buettner, Dan

1960年、アメリカ・ミネソタ州生まれ。セントトーマス大学卒業後、ワシントンのラジオ局勤務。 世界6大陸を自転車で横断し、3つのギネス世界記録を達成する。その後も、健康・長寿・幸福を実現する手法を探し求め世界を旅している。ライフ誌、ナショナル・ジオグラフィック誌などに記事を執筆。 ナショナル・ジオグラフィック誌の特集「長寿の極意」では同最高売上を記録するとともに、「ナショナル・マガジン・アワード」(米国雑誌業界のオスカーと呼ばれる)のファイナリストに選定される。 CNNなどテレビ番組にも多数出演。また、ドキュメンタリー・プロデューサーとしてエミー賞を受賞。

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