「つるとんたん」33年経っても人気が衰えないワケ 渋谷スクランブルスクエア店は連日大行列
カトープレジャーグループによると、実際につるとんたんの中でも、渋谷の店舗はとくに客層が若いという。
ただ、渋谷スクランブルスクエアの13階にはほかに、天ぷらや寿司、中国料理、イタリアンなどが入居しており、とくにイタリアンなどは価格帯も1000〜3000円。若者にも利用しやすそうだが、つるとんたんのように行列ができるまでには至っていないようだ。
同チェーンが古びることなく客の心を捉える理由はどこにあるのだろうか。
2玉まで無料で追加できる
まずつるとんたんの特徴からひもといていこう。
讃岐うどんにルーツを発するコシのある手打ち麺。これに、大阪のだし文化を組み合わせたのがつるとんたんのうどんだ。基本的に工場などではなくそれぞれの店舗で生地を打ち、切りたて、ゆがきたてで提供するのが特徴。渋谷店に関しては店舗スペースの関係で、六本木店で仕込んだ生地を運び、さらに渋谷店で打っているそうだ。
麺にコシがあるだけでなく1本1本が長いので、蕎麦のように一気にすすり込むのは難しい。少しずつたぐりながら途中で噛みきる食べ方が向いている。
こうした食べにくさも含めて楽しむ客もいるだろうが、若い「通」の間では、「細麺を1.5玉か2玉」という注文の仕方が定番のようだ。同店ではうどんを2玉まで無料で追加できるので、細麺にして物足りなくなる分、量を増やすということらしい。
また、洋とのコラボレーションも特徴に挙げられる。カトープレジャーグループは洋食のレストランも抱えていたことから発想を広げ、クリームなどを使ったメニューを考案。今も定番メニューとなっている「明太子クリームのおうどん」もその1つだ。
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