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「TVや雑誌への露出が広報」と捉える人が残念な訳 広報が目指すべきものは「リレーションづくり」

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  • 小野 茜 株式会社EAT UNIQUE代表・広報パーソン
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直接だろうが間接だろうが、相手との「接触」が人間関係を深めます。不快にさせず、さりげなく、受けたくなるように誘う。そんな誘い上手が、広報においては有利なのです。話を聞いてもらう、会ってもらうという約束を取り付けるためには、絶対に必要なことです。

プレスリリースをメールや郵送でひたすら送り続けるだけでは、メディア露出への道はなかなか拓けません。「断られてもいいからお誘いしてみる」という気持ちを持つことが大切です。

とは言いつつも、お誘いするのはやっぱり少し緊張しますよね。そこで私は、メールでも対面でも、共通の話題で盛り上がったり、共感し合えたりしたタイミングで「よかったら今度ランチでも……」と、会う約束を提案するようにしています。

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たとえばオフィスが近いとか、趣味が同じとか同郷とか、何か共通点が見つかるとその話題で盛り上がりますよね。そこが狙い目です。共通の話題に関するお誘いをしてみましょう。

そのためには、自分の持っている話題に付随したアポイントの口実を持っておくのがおすすめです。たとえばワイン好きなら、ワインにこだわったお店の情報。地方出身者なら、郷土料理を食べられるおすすめのお店などです。

そこまでセットで用意しておけば、共通の話題で盛り上がったときに「いいワインをセレクトするお店があるのですが、よかったら今度行ってみませんか?」と、自然にお誘いできます。アポイントに使えそうな情報を日頃から集めてみましょう。

マメに連絡して覚えてもらい、印象付けによって記憶に残し、さりげないお誘いで会ってもらう。この3つの力を意識できれば、徐々にリレーションは構築されていくでしょう。

「人」の存在を忘れた広報に、成功はない

リレーションにはかならず「人」が介在します。そのため、取り上げるメディア側のメリットを考慮したり、ユーザーとの関係性もきちんと見つめたりもすべきでしょう。

記事冒頭の「テレビに出たい」という発言には、そういった「人」の存在が感じられません。

メディアに出ることで誰に何を伝え、伝えた相手にどうなってもらいたいのか。その先まで想像を巡らせ、メディア露出の向こう側まで広報活動をていねいに創造することが、本来の広報の役割であり、成果への最短距離なのだと思います。

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