「仕事相手にナメられる」女性に伝えたい"3戦略" 対等に扱われるために押さえたい3つの「し」

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③ ハロー効果を得るための「支援」

上記2点をクリアしたとしても、単に女性というだけ、若いというだけで「下に見てくる」人には、心理学者のエドワード・ソーンダイクによって名づけられた「ハロー効果」を応用してみてはいかがでしょうか。

「ハロー(halo)」は、「後光」を意味する言葉で、「ハロー効果」は何かを評価するときに他の目立ちやすい特徴に引きずられて歪めて物事を評価してしまうことです。

例えばどなたかグルメなタレントさんが「これはおいしい!」とコマーシャルで言えば、食べたことがなくても「おいしい」と感じてしまったり、英語が話せるというだけで他の要素を考慮に入れずに「仕事ができる」と判断してしまうこと。

「●●さんがかわいがっているから仕事ができるはず」「✖️✖️さんがよく連れている部下だからいずれ出世するはず」というのも同じで、これはプラス方向で効果絶大です。

ひとりで頑張りすぎず、賢く切り抜けて

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男性社会ではこれが当たり前ですが、女性はそもそもそのラインに入れなかったり、ズルをしているようで嫌だ、と感じたりすることも多く、ひとりの力で頑張ろうとしすぎる傾向があるようです。

でも、やるべきことはシンプル。例えば重要な外部の人に会う前に、その人と良好な関係を築いている方に「◯◯さんにお目にかかるので、紹介のメールか電話を先にひとこと入れておいてください」とお願いするだけ。後ろ盾がある人のことは無下にはできませんから、単なる「どこどこの会社の誰々さん」よりも断然足元を見られる確率は減ります。

もちろん、挨拶ができる、TPOを踏まえた装いができる、敬語をきちんと使える、など、ごく基本的なマナーをクリアしているという前提あってこそ、ですが、特筆すべき能力を身につけなくても、できる対策はあります。

それでもマウントを取ってくるような人は、自分の人生にとって必要のない人ですから、たとえ仕事だとしてもお付き合いする必要はないでしょう。ぜひ賢く切り抜ける技を身につけてください。

下河辺 さやこ 小学館 ユニバーサルメディア事業局コンテンツ事業推進センター

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しもこうべ さやこ / Sayako Shimokobe

1973年生まれ。小学館 ユニバーサルメディア事業局コンテンツ事業推進センター/小学館 ビューティ・プロジェクト Powered by 美的ブランド室 プロジェクト・マネージャー。雑誌『AneCan』、『Oggi』、『Domani』、『Precious』副編集長を歴任。雑誌編集&Webメディア構築に携わりながら、2020年3月、一橋大学大学院でMBAを取得。同社のビジネス・ディベロップメントを担う同セクションへ。2019年より日本テレビ系列『それって!?実際どうなの課』に出演中。自身の気づきを格言にしてInstagramで発信した「sayagoroku」が働く女性たちからの支持を集める。

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