「仕事相手にナメられる」女性に伝えたい"3戦略" 対等に扱われるために押さえたい3つの「し」

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女性であるというだけで男性からマウントを取られたりする…。女性が管理職になることをためらう要因にもなりうる状況に、どう対処すべきでしょうか(写真:takeuchi masato / PIXTA)
「管理職になっても、女性であるというだけで男性からマウントを取られる女性は多い」
そう語るのは、『Oggi』『Domani』などの編集者として働く女性を長年取材し、『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』を上梓した下河辺さやこさん。
特に、取引先からの風当たりが厳しいと感じる女性が多いといいます。管理職になることをためらう要因にもなりうる冷遇に、どう対策をとるべきでしょうか。

電話で「女の子じゃなくて責任者に代わって」

「お問い合わせの電話で『女の子じゃなくて責任者に代わって』と言われることは、珍しくありません。うちの課長は女性なのですが、彼女に電話を代わると『だから責任者に代わってって言ってるでしょう?』とお客様が気分を害する」

そう嘆くのは、金融機関の営業セクションで勤務するAさん(28歳)。

仕方がないから、その女性の課長は男性部下に電話を代わるそうです。

「説明の内容が同じでも、男性の声だというだけで途端に納得されます。うちの営業は女性が8割、課長クラスの女性も半数なんですが、一般的には女性が責任者だなんて思いもしない方が多いんでしょうね……」

彼女は入社以来、営業一筋だが「男女平等は現実にはない、と思っています。最初は悔しかったですが、もう慣れてしまって、最近はクレーム対応は男性がしてくれるから女でよかった、くらいに考えています」とあきらめ顔。

ITシステムをサポートする会社に勤務するBさん(40歳)も、軽く扱われる経験を多くしてきたひとり。

「御社の上の人たちは、うちの会社のことなんだと思ってるんだろうね? これだけ取り扱いが多いのに担当者が女性って、舐めてるよね」と平然と取引先に言われたそうです。昭和ではなく、平成令和の今の話です。

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