リストラで死神につかまる人、見逃される人 外資系の「生き残り術」に学べ!

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私が外資系投資銀行を辞める時、今まで一度も会ったことのない人事の方と面談をしました。

面談は形式的なもので、人事の方は会社として何か問題があったかを聞いてきました。そして、彼は私が本当にやめるのかなどを再度確認してきました。

私が、「えぇ」と答えると彼は「そうですか……」と残念そうに目を潤ませました。それを見て私は思いました。

おぉ……

初めて会った女のために、目を潤ませられるなんて…

この人、演劇学校でも通っていたのか……

ただ者ではありません。さすがは外資系金融に勤める男です。同じようにして、何人ものクビを切ってきたのでしょう。

温厚な笑顔の下にある人事の人の本当の顔こそが、リストラを行う、死神なのかもしれません。

このように外資系企業では常に複数の判断基準から評価され、リストラ対象者かどうかを判断されています。パーティーなんて面倒くさい、行かないでいいやーを続けると、それが何につながるかわかったものじゃありません。一瞬一秒たりとも気が抜けないのです。

会社は、その会社を愛してくれる者以外は必要としていません。常に新しい仕事を覚え、会社を愛し、いつリストラが起こってもいいように社畜力を磨いていきたいところです。

といったところで今日はこのへんで失礼します☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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