リストラで死神につかまる人、見逃される人 外資系の「生き残り術」に学べ!

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そして、最後にリストラ対象となるのは(3)「経費の掛かる人」です。

この経費とは会社にとっての経費であり、従業員の「給料」も含みます。

外資系では「給料」が高い人からリストラの対象になっていきます。ここが、給料の低い末端から切られていく日系との大きな違いではないでしょうか。

私が外資系投資銀行に勤めていた時、上司につめられた後、よく女子トイレに引きこもっておりました。これは疲労困憊で消耗したMPを回復する一種の儀式でありました……。

私が精神統一をしていると、外から女性のマネージャー同士が会話しているのが聞こえてきました。まさか、マネージャーも部下がトイレの個室で瞑想しているとは思うまい……。

マネージャーたちは、新しく来た役員の話をしているようでした。

「人員半分ぐらいに減らせとか言われるんじゃないのー」

と笑いながら話しているのが聞こえてきまして、なんてことでしょう、半年後その通りになりました(震)

トイレにこもる活動もたまには役に立つものです。

リストラされる順、これが答えだ!

ではこのリストラの際、上記で言ったどのタイプから順番にリストラされていったのでしょうか?

仕事ができな人?それとも上司に気に入られていない人?

いえいえ。

答えは(3)経費の掛かる人→(1)仕事の出来ない人→(2)上司に気に入られていない人

の順番だったのです。

仕事ができても「経費」の掛かる人は切られ、仕事の効率が悪い人もまた、会社に損失を与えられているとして切られていったのです。

上司に「気に入られている」「気に入られていない」は最終的な判断でしかありません。

考えてみれば、リストラとは業績不振を再構築されるために行われるのですから、判断基準が「費用」にあるのはあたりまえです。

人事権を持つ上司に気に入られていなくても、仕事さえできれば何とかなるのが外資系のよい所でもあるのではないでしょうか。

次ページ社畜でなくても問われる「○○心」
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