「部下が離れる上司」がやっている残念な言葉遣い 悪い情報を部下へ伝えるときどう語りかける?

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もっとも、「〜と思います」が口癖になっているリーダーも少なくないということは、それだけ便利な言い回しだという証左でもあります。どうしても言い切りづらい場合は、次のように言い換えてください。

× 「来期は10%の増益を達成できると思います/思われます」
◯ 「来期は10%の増益を達成できると考えています」
◯ 「来期は10%の増益を達成できる見込みです/予定です」
リーダーの言葉づかい:定義する

次に「定義する」です。ここでいう「定義」とは、辞書的な意味ではなく、ある状況にリーダーが「意味づけ」する行為と考えてください。例として「コロナ禍」を使って説明しましょう。

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辞書的な意味での「定義」

コロナショック……「新型コロナウイルスの感染拡大による経済危機」。「フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが制限され」た結果、「世界的に人・物の動きや経済活動が制限される中で」陥った世界経済の「歴史的な低迷」。

この辞書的な定義に対し、リーダーが自分の基準に照らし合わせ、独自に定義をし直すのです。例えば、

リーダーが意味づけした「定義」例

コロナ禍……全世界的な大変化、大変革。古いやり方、考え方が急速に通じなくなり、新しい方式に転換しなければ生き残れない時代。ピンチでありチャンスでもある。

このように、リーダーには世間一般の共通認識とは別に、基準に基づいた独自の意味づけをして話す力が求められます。

10%減益になってしまった時あなたは何と語りかける?

ビジネスへの応用を考えてみましょう。リーダーとして、今期の業績が10%もの減益になってしまったことを語る際、

× 「今期は10%の減益となりました。来期は必ず取り返しましょう」

これでは数値を示しただけで、リーダーの基準が示されていないため、来期への改善を訴えられても説教にしか聞こえません。そこで減益についてどのような意味づけをするか、定義します。

◯ 「今期は10%の減益となりました。非常に残念です。このままでは、より悪化しかねない局面に来ています。しかし、常々申し上げているように、私はピンチはチャンスだと考えています。背水の陣ともいえる今だからこそ、思い切ってこれまでの常識を変えることができます。この減益は、私たちにとっては古いやり方を再考するチャンスでもあります」

今期は業績が悪かった、という事実を、リーダーである自分はどう定義しているのか。

その定義はどういう基準が根拠となっているのか。明確に基準を示すことで、従う人たちの不安を払拭し、安心させることができるのです。

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