「狭すぎる11インチiPad」を設定で広く使う裏技 iPadOS 16.1で導入「マルチウィンドウ機能」

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新たに配信されたiPadOS 16.1で、ステージマネージャに対応(写真手前)。10月26日には、第10世代のiPad(写真奥)も発売された(筆者撮影)

10月26日に、第10世代のiPadとM2チップを搭載したiPad Proが発売された。iPadは、標準モデルとしてついにホームボタンを廃し、iPad ProやiPad Airと同じフルディスプレーのデザインを採用。iPad Proは、チップセットを最新のMacbookと同じにすることで、パフォーマンスをさらに上げたほか、Apple Pencilのホバー機能にも対応する。これに先立ち、10月25日にはiPadOS 16.1の配信が始まり、既存の製品も最新OSに対応した。

iPadOS 16.1で新たに導入されたのが、「ステージマネージャ」という機能だ。日本語では舞台を管理するという意味合いだが、これはiPadやMacに導入される新たなマルチウィンドウ機能のことだ。一部のiPad ProやiPad Airなど、対応するモデルは限定されるものの、iPadをパソコンのように使いたいに人には便利な機能と言える。一方で、11インチ前後のiPadだと、画面が狭すぎるのが難点。この使い勝手を上げるには、設定で工夫をする必要がある。

同時に発表された第10世代のiPadは、Apple Pencilが第1世代で、充電にアダプターが必要なことが否定的に受け止められている。また、Magic Keyboard Folioという新たな純正キーボードにも対応した。ここでは、新しいiPadやiPad Proに関連した設定テクニックや裏技的な工夫を紹介していく。iPadOS 16.1にアップデートした一部のモデルや、以前のiPadでも役立つことがあるため、チェックしておいても損はないだろう。

「11インチだと狭すぎる」を解消する設定術

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6月に開催された世界開発者会議(WWDC)で発表され、大きな話題を集めたiPadOSの新機能が、ステージマネージャだ。iPadをパソコンのように使いたいという声は根強く、マルチウィンドウ機能への対応が求められていたからだ。発表後の反響は大きく、当初はMシリーズのチップセットを搭載したiPad ProとiPad Airに限定されていたが、対応モデルを拡大。Mシリーズを搭載していない、過去のiPad Proの一部も、ステージマネージャに対応した。

対応するiPad Pro、Airは、コントロールセンターにステージマネージャのボタンが追加される。これをタップすると、同機能が有効になる。1画面に表示できるアプリは最大で4つで、アプリの配置は自動的に調整される。パソコンに比べると機能的には制約があるものの、これまでのSplit ViewやSlide Overに比べると、自由度が増した格好だ。文章を書きながら、Safariやメールをバックグラウンドに配置しておいて切り替えたり、ビデオ会議に出ながらメモやカレンダーを適宜表示させたりといった使い方が可能になる。

アプリがウィンドウ化すると、左右どちらかの下端に枠が表示される。ここをドラッグすると、ウィンドウのサイズを調整できる。サイズによって、アプリ内のレイアウトが変化することも。例えば、メモアプリの場合、細くするとiPhoneのメモアプリのようにメモのみが表示されるが、横幅を拡大していくと2列になってメモ一覧が現われる。また、左端をドラッグすると、最近使ったアプリが組み合わせで表示される。あらかじめ複数の組み合わせを作っておき、切り替えながら使うことも可能だ。

次ページドックや最近使ったアプリは設定で消すことが可能
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