「Apple Watch Ultra」がラインナップに加わり、バリエーションを広げているApple Watch。標準モデルも、「Series 8」までモデルチェンジを重ね、その機能は成熟しつつある。バージョンアップされるたびに進化する健康管理機能や、通知を腕で受けられる利便性などが人気の理由だ。9月には、最新OSの「watchOS 9」も登場した。ライバルであるGoogleが「Pixel Watch」を投入したこともあり、スマートウォッチへの注目度は高まっている。
watchOS 9では、心拍数の範囲を設定してワークアウトができたり、足取りを記録しておく「コンパスウェイポイント」が利用できたりと、主に健康管理に関する機能が多数追加されている。最新モデルは、iPhoneと同様、車で事故が起こったことを検出し、緊急通報機関に自動で電話をかける「衝突事故検出」にも対応した。
追加された新機能は多岐にわたるが、メインとなるもの以外は、あまり大々的に紹介されていないのが実情だ。iPhone側からApple Watchを操作できる「Apple Watchミラーリング」は、そんな機能の1つ。また、同バージョンからキーボードが日本語に対応した。iPhoneの「集中モード」と連携できるようになったのも、Apple Watchの新たなトピックと言えるだろう。ここでは、そんなwatchOS 9の隠れた新機能に焦点を当て、その使い方を紹介していこう。
iPhoneからApple Watchを遠隔操作
Apple Watchは、世代を経て、徐々にディスプレーが大型化している。最新モデルのApple Watch Ultraは、410×502ピクセルまで表示領域が拡大。ケースサイズも49ミリになった。とはいえ、6.7インチや6.1インチが当たり前になったiPhoneと比べると、サイズはまだまだ小さい。腕時計として身に着けられなければならない制約もあるため、今後もいきなり大きくなることはないはずだ。あくまで“iPhoneのお供”として使ううえでは、これで十分だ。
一方、単独で長時間使うのは、やはり少々難しい。どうしても操作ミスが生じてしまうことがあるはずだ。そんなときに活用したい新機能が、Apple Watchミラーリングだ。この機能は、Apple Watchのディスプレーを鏡のように、そっくりそのままiPhoneに映し出すためのもの。iPhoneの大きなディスプレーにApple Watchの画面が表示され、タッチやデジタルクラウン、サイドキーの操作をすることができる。
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