Apple Watchとの連携は「Watch」アプリを使うが、この機能は「設定」アプリの「アクセシビリティ」から呼び出す。iOS 16からは、「アクセシビリティ」内に「Apple Watchミラーリング」という項目があるため、ここを開き、スイッチをオンにするだけだ。オンにすると、数秒後にペアリングしているApple Watchの画面が表示される。あとは、Apple Watch本体を操作するときと同じように、画面やデジタルクラウンをタップするだけでいい。
と言っても、ほとんどのアプリはiPhone側と同期しているため、設定変更なども「Watch」アプリを通じて行える。ただ、一部設定画面はApple Watch側からしか開くことができない。例えば、「バッテリー」やその下にある「バッテリーの状態」はその1つ。Wi-Fiの設定も、Apple Watch側からしか開けない。また、アプリの並び替えのように、Apple Watchで直接やったほうが使用感がつかみやすいこともある。
逆に、Apple Watch側からiPhoneを操作することもできるようになった。こちらの機能は、Apple Watchの「設定」を開き、「アクセシビリティ」内にある「近くのデバイスを操作」から呼び出せる。iPhoneのロックが解除されているとき、通知センターを開いて届いた通知を確認したり、少し離れた場所にあるiPhoneから音楽を鳴らしたいときなどに便利だ。どちらも利用シーンは限定的だが、遠隔操作できるのは純粋におもしろい。役立つ場面もあるため、覚えておいてもいいだろう。
日本語キーボードでの入力も便利
モバイル通信対応のApple Watchを単体で利用する際に便利な新機能が、キーボードだ。これまでもApple Watchはキーボード入力に対応していたが、日本語には非対応だった。watchOS 9では、この機能を拡大しており、複数の言語が新規で加わった。日本語も、その1つだ。従来は音声入力や選択肢のタップが中心だったが、キーボードがあれば、自由に文字を打つことができる。
ただし、キーボードを快適に利用するには、ある程度ディスプレーサイズが大きくなければならない。そのため、日本語入力に対応したモデルは、Apple Watch Series 7、8とApple Watch Ultraに限定される。Apple Watch SEを除く、2021年以降のモデルだ。Apple WatchはSeries 7でディスプレーサイズを拡大。ケース自体も大きくなり、それまでの40ミリが41ミリ、44ミリが45ミリに拡大した。Apple Watch Ultraは49ミリだ。これらのモデルであれば、日本語入力を利用できる。
利用方法は、いたって簡単。まず、日本語入力の必要なアプリを開く。ここでは「メール」を使ってみた。まず、「メール」アプリを開いたら、設定したアカウントか「全受信」を選択。画面を下にスワイプすると、「新規メッセージ」のボタンが現れるので、これをタップする。次に、「メッセージを作成」を選ぶと、キーボードが表示される。日本語になっていない場合は、画面下の上方向の矢印をスワイプして、日本語キーボードを選択しよう。
すると、Apple Watch上にiPhoneのキーボードに似た、10(テン)キー型の日本語キーボードが現れる。あとはiPhoneと同じように、文字を入力していくだけだ。キー1つひとつは小さいが、フリック入力にも対応しているため、操作に迷うことはないだろう。アルファベットを打ちたいときには、上記と同じ方法で英語キーボードに切り替えるか、日本語キーボードで「英」と書かれた文字をタップすればよい。
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