【男性更年期】30代でも発症、気付きのサイン6つ 「朝元気ない」「疲れる」はホルモン低下の兆候

✎ 1〜 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そのため、田村医師は症状の程度をより詳しく知るために、海外で使われている男性更年期障害の質問票(AMSスコア)と熊本式健康調査票の両方を用いているという。

治療はホルモン補充と生活改善

治療の基本は、エンジンオイル的な役割をするテストステロン補充療法である。健康保険で認められているのは、テストステロン薬を2週間に1回、お尻や筋肉に注射するという方法だ。費用は1回数千円程度。田村医師曰く「軽い更年期障害であれば、2~3カ月で回復が期待できる」という。

一方、高齢だったり症状が重かったりする場合は、毎週の投与が必要になる。そうなると保険外診療になるそうだ。

「テストステロン補充療法に抵抗がある男性が多いことは承知しています」と田村医師。実際、テストステロン補充療法の長期継続は精巣を萎縮させ、自らのテストステロンを分泌する能力を奪う可能性があるという。

この連載の一覧はこちら

「そのため、30代、40代の患者さんは、まずは自らのテストステロン分泌の機能を落とさないような生活改善からはじめ、様子をみながら漢方薬やサプリメント、テストステロンのクリームなどを使用していきます。患者さん一人ひとりに合った適切なやり方でテストステロンを上げて、元気を取り戻していただきたいです」(田村医師)

テストステロンを落とさないライフスタイルについては、次の記事で紹介する。

(関連記事:【男性更年期】今始めたいホルモンを保つ食生活

(取材・文/熊本美加)

千葉大学大学院医学研究院泌尿器科、みらいメディカルクリニック「元気ホルモンみらい塾外来」
田村貴明医師

泌尿器科専門医、ロボット(da Vinci)手術認定医、テストステロン治療認定医。所属学会は日本泌尿器科学会、日本癌学会、日本抗加齢医学会(日本アンチエイジング学会)、日本メンズヘルス医学会など多数。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

とうようけいざいおんらいんいりょうちーむ / TKO Iryou-Team

医療に詳しい記者やライターで構成。「病気」や「症状」に特化した記事を提供していきます。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事