東大生直伝「国語が苦手でも成績上がる」1つの方法 「接続詞」の役割を知ると、筆者の主張がわかる
先ほどの文章も、文章全体で見ると「アニメって世界に売っていく価値があるよね」ということが言いたいのだとわかります。「海外から見たときの日本の文化は偏っている場合がある」というのは、蛇足の話であり、言いたいこととは違います。だから、ここでは「ただし」が正解なのです。
もし後ろの文章が「日本の文化をありのままに伝えるわけではないのです」という流れになっているのであれば、「しかし」になります。
となるのです。だから先ほどの文章は、前と後ろだけを見ても答えはわからないのです。
接続詞を見れば、本当に伝えたいことがわかる
ちなみに、「そして」はまた違う考え方になります。
「A」そして「B」のとき、本当に言いたいのは「A」と「B」どちらでしょう? 正解は両方です。「A」の続きの内容などが連なって進んでいくことが多いので「A」「B」どちらも同じくらい重要な場合に使います。
「Aさんはかっこいい。そして、Aさんはいい人だ」
という感じで、Aさんのことを肯定的に考えているという点では一緒の話をしているわけです。前も後ろも文章の結論が変わらない場合に、「そして」を使うわけですね。この話を理解しておけば、接続詞を見て「その人が本当に伝えたいことが何なのか」が理解できるようになります。
国語という科目は、あまり今まで「努力すれば点数が上がるものである」という認識をされていませんでした。みなさんの中にも、国語に苦手意識を持っている、あるいは持ったまま大人になってしまったという人もいると思います。
しかし、このように接続詞を理解して「大筋の理解」ができるようになれば、文章を読むスピードは必ず速くなり、すぐに理解できるようになります。ぜひ頑張ってみてください!
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