「仕事が楽しい」の本当の意味を教えよう 「楽しい」と「つらいことだらけ」は両立する

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会社という大きな組織には、さまざまな部署やポジションが存在します。花形と呼ばれる脚光を浴びやすい部署やポジションもあれば、社内の多くの人に存在すら知られていない、目立たないところもあります。しかし、会社である以上、その目立たない部署やポジションも何らかの役割を担い、そこでの仕事をこなさなくては会社として機能しないようにできています。

だから、たとえ縁の下の力持ちのような役割の仕事でも、やりがいを感じ続けることが可能なのです。

「仕事が楽しい」の3つのポイント

このように、クラブやサークルと同じように、たまにある「楽しさ」、そして「参加している」「必要とされている」実感が、労働時間が長かろうとも、休みが少なかろうとも、四十数年間、働き続けられるドライブになっているのです。

正直、仕事の場合、楽しいことより、つらいことのほうが多いのが偽らざる事実です。しかし、この3つの要素があれば、全体としては「楽しい」と感じることができるのです。

そしてこのことは、どうも世界共通のようです。米国人の知り合いに、こんな質問をしたことがありました。

「日本では会社が大家族みたいで、会社に滅私奉公しながら、真剣に長く働く必要がある。欧米だったらワークライフバランス充実で余暇が充実しているから、仕事は楽しくなくてもいいんだよね?」

彼の答えは、私の想像とはまるで違っていました。

「そんな馬鹿な話はないだろう。早く帰れて家で趣味をやる、家族と過ごす、そこが充実しているから、人生は充実している。そんなふうに日本人は米国人のことを考えがちだけど、よく考えてくれ。

1日のうち8時間寝て8時間働いて、仕事の往復に1時間ずつかかっていたら、昼休みで1時間拘束されると、残りはもう5時間。だから、どんなに楽な会社に勤めていたとしたって、余暇の時間より仕事の時間のほうが圧倒的に長いじゃないか。

恋人と過ごすのもいいけど、いつまでもラブラブじゃないだろうし、子どもができたら子どもはかわいいだろうけど、いずれ自分の手を離れていく。

そう考えると、人生の中では、仕事をしている時間がいちばん長い。仕事が充実しないで、人生が充実するはずがないじゃないか。余暇が充実していたって、それは人生の一部が一時的に充実しているだけ。日本人はそんなこともわからないの?」と。完全に1本取られてしまいました。

皆さんも、「休みが多くて楽で早く帰れる仕事がいい」なんて考えず、「たまに楽しい」、そして「参加している」「必要とされている」実感の得られる仕事を選びましょう。人生を充実させるためには、不可欠なのですから。

海老原 嗣生 雇用ジャーナリスト

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えびはら つぐお / Tsuguo Ebihara

経済産業研究所労働市場制度改革プロジェクトメンバー、広島県雇用推進アドバイザー、京都精華大学非常勤講師。1964年生まれ。リクルートグループで20年間以上、雇用の現場を見てきた経験から、雇用・労働の分野には驚くほど多くのウソがまかり通っていることを指摘し、本来扱うべき“本当の問題”とその解決策を提言し続けている「人事・雇用のカリスマ」。リクルートキャリア社のフェロー(特別研究員)第1号としても活躍し、同社発行の人事・経営専門誌「HRmics」の編集長を務める。
ロングセラーの就職活動本『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと』『2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本』(共にプレジデント社)の他、雇用・労働分野の著書多数。

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