シトロエン C5 X「伝統の味」が濃厚である理由 ファンからの注目度も高い新フラッグシップ

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2022年8月に発表、10月1日に発売となった(写真:Stellantis)

現在の愛車、1971年式「GS」を含めて、これまで6台のシトロエンを所有してきた。そのため昔から同じブランドを愛するオーナーとの交流があるのだが、彼らが最近よく話題にするのが、8月に日本でも発表された「C5 X」だ。

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興味深いのは、その内容。いつもは新型車が出るたびに「個性が薄れた」「前のほうが良かった」という意見が多いのに、C5 Xについては多くの人が好意的な意見を述べ、「購入を考えている」という人も複数いるほどだ。

何がそういう評価に結びついているのか。やはり“シトロエンらしい形”であることが大きいだろう。

C5 Xは車名が示しているように、2世代続いて日本でも販売された「C5」の後継車であり、Dセグメントに属する。ただし、2代目C5は、日本では2015年に販売を終了している。

Dセグメントには、その後「C5エアクロスSUV」が登場したものの、長年シトロエンの歴史を紡いできたセダンは空白となっていた。ゆえに多くのファンが注目している、というのはある。

「C5エアクロスSUV」(写真:Stellantis)

ちなみに車名の最後のXは、セダンとワゴン、SUVの“クロスオーバー”であることを示すとともに、かつてのフラッグシップ「CX」や「XM」に用いられたXの系譜を継承するという意味が込められているという。

たしかに最低地上高は165mmと、150mm未満が一般的なヨーロッパ車としては多めに取ってあり、後車軸の後方まで伸びたルーフは、ハッチバックとしては長めで、ワゴンに近い。

それでもシトロエン好きが“シトロエンらしい”と認めるのは、ワゴンとしてはリアゲートを寝かせた、ファストバックスタイルとしていることが大きいと思う。

「CX」とのつながり

C5は、2世代ともセダンとワゴンを用意していた。ゆえにC5のセダンは、その前の「エグザンティア」もそうだったが、リアに短いノッチを残していた。C5 Xは、それよりもキャビン全体をゆったりしたカーブで描いたCXやXMを思わせる。ここが多くのシトロエンファンを引き寄せているのだろう。

シトロエン「CX」(写真:Stellantis)

事実、東京都内で開催された発表会では、C5 Xに先駆けて2019年に発表されたコンセプトカー「CXPERIENCE」と、1974年デビューのCXを重ね合わせたパネルが飾ってあった。インポーターもCXとのつながりを示唆しているようだ。

このあたりは今年1月に日本に上陸した、通算3代目となるCセグメントのハッチバック「C4」が、CXの3年前に発表されたGSをモチーフとしたことと似ている。

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