一念発起で「脱サラ!」失敗する人の三大特徴 上司もいない中、自分を律することができるか

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2つ目の特徴が「自分の力を過信していた」ということです。

よくこんな話を聞きます。

大手企業に勤めていた頃、取引先から厚遇され、こちらの言うことは何でも聞いてくれた。なので、サラリーマン時代は高い成果を出せていた。しかし、大手を辞めて独立した後、前職の取引先を回ると、どこも態度がそっけなく、まともに相手にしてもらえなかった。その反応を見て、「自分の力=大手の肩書」だったことに気づいた。

一方でこういう方もいます。

独立した後、前職で自分が担当したお客様は自分に付いてきてくれた。また、前職の取引先も独立を応援してくれて、独立後は新たな顧客も紹介してくれた。

このように、前職の肩書がなくなった後の取引先や顧客の反応に、自分に対する本当の評価が表れます。

独立して初めて、「自分の価値=大手の肩書」だったことに気づくケースも多くあります。つまり独立後に自分の力を過信していたことに気づいていたのでは、当初の計画が大きく狂いかねません。

そのためにもサラリーマン時代から「今の肩書がなくなっても、同様の付き合いをしてくれるだろうか」という意識で取引先や顧客と接することです。

その際は、2つの信頼について意識することをお勧めします。1つは能力や腕前等に関する「能力的信頼」、もう1つは人柄や人間性に関する「人間的信頼」です。

信頼を得るために必要なこと

能力的信頼を得るうえでは、十分なスキルや技術、知識、経験を身に付けるとともに、対応の早さと正確さ、一手先まで読んだ対応などが求められます。そして何より結果や実績を残すことです。

人間的信頼を得るうえでは、マナーや言葉遣い、立ち居振る舞い、謙虚さ、ユーモアなどに始まり、小さなことでも約束は必ず守るといったことが求められます。さらには、お互いのプライベートや過去についても理解し合う関係作りも重要です。

この両方の信頼が得られていると、独立後も継続的な付き合いを求めてくれるでしょう。ちなみにこれは、独立しない場合であっても重要なことです。

常にこの2つの信頼を得られるように接する人と、そういった意識のないまま接する人とでは、相手との関係性や本人の成長度合いに大きな差が生じます。それは自ずと社内の評価の差にもなっていくことでしょう。

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