一念発起で「脱サラ!」失敗する人の三大特徴 上司もいない中、自分を律することができるか

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自分を律することができない人は、平日でも昼まで寝ていたり、そのまま仕事をしなかったりということもあります。「午前中に出社するなんてもう無理」という経営者の方もいます。「これから事業を拡大するぞ」と最初は意気込んでいても、自分を律することができずに生活が乱れ、成功とは程遠い状況になってしまうケースもあります。

独立すると上司がいなくなるため、叱ってくれる人がいなくなります。そのため、自分の短所は自分で気づき、改めていかなければいけません。

「裸の王様」になりやすい経営者

よくあるのが感情の暴走です。部下の仕事ぶりや態度がいまいちだと、イラッとして怒りをぶつける。そういったことがサラリーマン時代だと上司からたしなめられて歯止めがきいていても、独立後はたしなめてくれる人がいないため、自分を律することができず、エスカレートしていきます。

それによって従業員の離職が止まらない経営者もいます。抜群の営業力で仕事を取ろうとしても、その仕事をやってもらう従業員が次々に辞めるため、仕事を請けられずに売り上げを伸ばせない経営者も数多く見てきました。

また、事業が軌道に乗るまでは謙虚だったのに、事業が軌道に乗り、拡大していくと態度が横柄になり、金遣いまで荒くなる人もいます。それによって従業員や顧客、提携先からの信頼を失い、事業が傾くケースもあります。

事業規模が大きくなるほど、より多くの人を率いるだけの人望を備えていく必要があり、そのうえで自分を律する力は欠かせない要素です。優れた経営者はその点を認識しているため、事業規模が大きくなるにつれ、より強く自分を律していきます。

経営者は「裸の王様」になりやすく、そうなると現場の実態や本音が把握できなくなり、その状態で意思決定をすると大きな過ちにつながりかねません。そのため、優れた経営者は苦言を呈してくれる部下を大切にし、部下からの苦言に素直に耳を傾け、自分が改めるべき点は反省して改めます。

このように自分を律する力は、独立後、事業を拡大していくうえでは極めて重要な力となります。

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