「双子パンダ」もうすぐ親離れ?抽選なし観覧開始 観覧方法は?抽選なしになった日に園を訪れた

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運行休止前の上野動物園のモノレール
運行休止前のモノレール。下に見えるのは、建設中の「パンダのもり」右端の放飼場。いそっぷ橋から2019年10月に撮影。現在は、いそっぷ橋からは見えない(筆者撮影)

東京都は、モノレールに代わる新たな乗り物と収益施設を一体で民間事業者に整備・運営させることを検討している。上野動物園で初めてとなる公募設置管理制度(Park-PFI)の採用を視野に入れる。

都が2022年5月16日~5月27日に6事業者(製造業、不動産業・物品賃貸業、運輸業)から意見を聞いたところ、モノレールに関しては「レール、柱等の再利用はできず、撤去が必要」との意見が多かった。収益施設については、モノレールの駅舎を活用した観光施設や飲食施設のアイデアが寄せられた。西園の駅舎は「パンダのもり」の目と鼻の先にある。

今後の都の動きは?

この結果を踏まえ、都は事業手法や公募条件の検討を進める。新たな乗り物と収益施設を整備・運営する事業者は、2023年度中に公募する計画だ。

それに先立ち、都はモノレールの解体・撤去方法などを調査する業務を発注した。発注に当たり、パンダ舎が近接していることを踏まえ、「展示動物に配慮した解体撤去方法を取りまとめる必要がある。そのため受託者には、モノレール撤去及び駅舎設計に関する経験、知見及びこれを解体撤去方法に反映できる技術力を有することが求められる」とした。

入札の結果、建設コンサルタント会社のトーニチコンサルタントが698万5000円(税込み)で2022年9月15日に落札。業務の期間は2023年2月末までなので、解体となれば、それ以降になる。

そのとき、双子はおそらく「ふたり立ち」を果たしているだろう。双子がシンシンと別れ、どこで暮らしていても、引き続きすくすくと育ってほしい。

中川 美帆 パンダジャーナリスト

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なかがわ みほ / Miho Nakagawa

福岡県生まれ、早稲田大学教育学部卒。毎日新聞出版「週刊エコノミスト」などの記者を経て、ジャイアントパンダに関わる各分野の専門家に取材している。訪れたパンダの飼育地は、日本(4カ所)、中国本土(11カ所)、香港、マカオ、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カナダ(2カ所)、アメリカ(4カ所)、メキシコ、ベルギー、スペイン、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダ、イギリス、フィンランド、デンマーク、ロシア。近著『パンダワールド We love PANDA』(大和書房)

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