「双子パンダ」もうすぐ親離れ?抽選なし観覧開始 観覧方法は?抽選なしになった日に園を訪れた

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ただし、時間によってバラつきがあった。一番人気は、最も早い「午前10~11時」の枠。この枠の抽選倍率は、最近でも平日が約5倍、土日祝日が約20倍に上った。人気の理由は、双子が起きている確率が高いためだ。

さらに、夏の間、冷房のきいた室内で過ごしていた双子が、9月21日から気温の低い午前中に外へ出るようになったのだ。外は室内に比べ、反射による映り込みが少なくて観覧・撮影しやすい。

ちなみに3頭が暮らす室内の映り込みは、なかなか激しい。10月4日は初めて、観覧者を入れた状態で報道関係者に公開された。映り込みに驚いた報道カメラマンたちから「出入り口の扉を閉めてほしい」との声があがったが、観覧者が出入りするたびに扉を開け閉めするわけにはいかず、できなかった。

当初、レイレイは室内に戻りたそうにしていた

夏が過ぎ、久しぶりに外に出るようになった双子。上野動物園によると、レイレイは当初、室内に通じる扉の前から離れず、室内に戻りたそうにしていた。しかしシンシンが外に出てくると、すぐ近寄った。

シャオシャオは外に出てすぐ木に登り、しばらく下りなかった。その後は双子同士でじゃれ合うなどして過ごし、シンシンが室内へ戻ると、双子も後を追って室内に戻った。

上野動物園のパンダ
シンシンが双子に授乳しているのかもしれない。2022年10月4日(筆者撮影)

まだまだシンシンに甘えているように見える双子だが、着実に成長している。9月26日の体重は、シャオシャオが36.1kg、レイレイが37.2kgだ。レイレイは7月27日ごろから糞に竹片が混ざるようになったので、竹を食べ始めたと職員は判断した。しかも9月27日時点では、竹の葉だけでなく、堅い稈(かん)も食べている。

シャオシャオは、9月24日に竹の葉が主体の糞を出したため、竹を食べ始めたと判断された。レイレイより2カ月ほど遅いが問題ない。双子で似た環境で育っても、意外と個体差がある。顔や性格の違いも出てきている。

上野動物園によると、180日齢の時の顔立ちは、シャオシャオはくっきりと整っており、レイレイはやわらかい雰囲気。性格は、シャオシャオは物事の変化に対し敏感で繊細、レイレイは物怖じせずに何事もさらっとこなしたそうだ。

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